『ねらわれた学園』

 三十年ほど前に実写映画、それも青春ものとして撮られてましたネ。オイラは見ていませんが。今は講談社の『青い鳥文庫』に収められているようです。ティーンズ向け・・・まぁ、そうか。それのアニメ版をWOWOWで録っていたので見てみました。

 思春期のキラキラした空気というものを表現しているせいか、大変背景が美しくて、心の汚れたオイラには眩しくてしかたないです。
 超能力ネタで、現代風にイジメのきっかけは携帯電話らしく、携帯電話を学校に持ち込ませない校則が、徐々にエスカレートしていく。その背後には、ある転校生の影があった・・・みたいな。
 見ていて大変微笑ましいのですが、主人公が何故物語の焦点になっているのか、その辺の説明が不十分というか、何と言うか。主人公の祖父と転校生父の確執が一体どういう種類のものなのか。主人公の家系がどんな意味を持つのかも語られていなくて、ちょっと不満かなぁ。
 最後まで着席させていようというギミックに気づいて途中からエンディングを通常速度に戻して見ていたけど、エンディング・テーマがベタベタな80年代テイストで、思わず吹きました。作詞が秋元さんですか。そんな感じですネ。
 声優さんも見た事ない人が多くて、ほんと自分は最近のアニメを見ていないのだなぁ、と実感したり。といってもこの作品も去年公開のものですが。
 『ねらわれた学園』というタイトル自体は知っていたのですが、原作がティーンズ文庫に収められていると知って結局読まなかった覚えがあります。ようやく大筋が理解できました。たぶん実写版は、もうちょっと恐怖感が増幅されている・・・ような気がするので、幸せな青春ドラマという感触のままの方がいいかも知れませぬ・・・ん?ティーンズ文庫だから幸せなラストはゆるぎないか。そうですよねー。