路頭に迷わずにすみそう?

 ブラウザ三国志の話です。昔同じ同盟に属していて、今は別々で活動中。あたくしが上京したらときたま飲みに行く方から、農耕同盟にご紹介いただきまして、そちらからいいよ!とご返事をいただきました。直接やりとりしていないし、どの方角に入っていいのかも解らないのですが、とりあえずひとりぼっちにならずにすみそう。ヨカタネ。
 そんな訳で(どんなわけで)読み終えたもの。

東国武士団と鎌倉幕府 (動乱の東国史)

東国武士団と鎌倉幕府 (動乱の東国史)

 いわゆる源平合戦治承・寿永の乱を中心に東国武士団の、主に街道など交通路を中心に論じたもの。特に東山道諸国を頼朝と義仲が争奪し、義仲が敗北、息子を人質に和議を結びますが、越後の城氏が攻めてきたところを撃破した後、賭けに出た義仲が十分に支配を掌握しないまま北陸道を制圧し京に攻め上り、敗北していく様は、なかなか興味深かったです。
 平氏が矢面に立つ事になった中央政権の矛盾に不満を持つ在地の武士たちは、義仲に心酔した訳ではなく、適当な旗頭としてついていったまでで、しかも飢饉によって都周辺の食糧事情も悪化し(北陸道を制圧しても年貢を収める事に関して義仲は善処できなかった)、都周辺の武士たちも一度は味方したものの、挙兵動機になった令旨を発した以仁王の皇子にあくまでこだわった義仲が後白河法皇とも対立すると離れていきます。
 自らの郎従のみで範頼、義経軍と戦い破れたのは必然でしょうね。
 交通路によって支配を浸透させていく幕府支配層の動きが面白かったです。
白椿はなぜ散った

白椿はなぜ散った

 この方のミステリーがなんだか気になって、図書館で一冊づつ借りて読んでいます。京都出身でフランス留学経験アリなので、京都が舞台でフランス関係の事象が時々物語に絡んできます。
 そして、なーんかサイコ系?とみせかけて実は・・・という展開。なんか最近そういう話に当たるの多い?
 殺人事件そのものよりも、その引き金となった男女の誤解と悲劇が主題なので、単純な謎解きよりも、そういう話の方が好きなワタクシには好物でござりますよ、はい。