ベクトルは逆方向

 な、まどか☆マギカかと思いました。

マテリアルポルカ(1) (アフタヌーンKC)

マテリアルポルカ(1) (アフタヌーンKC)

 購入動機は、衝動買いです。ええ。別のマンガだけ一冊買うつもりで入った本屋さんで、この表紙と帯を見たら、何故かオイラの手の中に・・・何故だ?(マテ
 始まりは、ほんわかした全寮制の女子中学校への入学式でしたが、実は、生徒会によって運営されるこの学校、校則違反者は即死刑という戦場だったのです!
 まぁ女の子はお菓子でできている説に乗っ取っているらしく、撃たれたり切られたり、殺される女の子たちは皆吹っ飛ばされた部分がクッキーとか雨とか、チョコとかになるだけ・・・に見えるのですが、死体処理している最中に、げろんとかしている娘がいるの見ると、実際はグロいのだろうと。
 学校にも関わらず、今のところ教師の姿は一人もみません。というか映像で授業を行っている?ま、平均点70点確保しないと死刑というアレな世界ですが(ガクブル
 主人公は五つある伝説の武具の一つを手にした、そして普段は普通の女の子なのに、いったん事が起こると人格が変わったように戦うという、アレな感じ。
 一巻の終わりで生徒会選挙の開始が宣告され、物理的に対立候補を消す活動が次巻以降始まるようです。友情をメインにしながら人を疑ったり恐れたり、登場する女子のほとんどがサイコだったり・・・まぁ、凄い話ですヨ。ふふふ・・・
 そして、まったく違うベクトルのモノ。
庶民たちの朝鮮王朝 (角川選書)

庶民たちの朝鮮王朝 (角川選書)

 日本でいうところの江戸時代中期から後期、明治ぐらいの朝鮮の、庶民の暮らしにスポットを当てた本です。こういう真面目に客観的に書いている本を探すところから始めなきゃならないところがアレですが。
 江戸時代になっても地方分国の色濃い日本と異なり、国王の中央集権が強いこの国では、国王の思いつきで政策がコロコロ変わり、もっとも顕著だったのは米価で、英祖という王様は酒が大嫌い?で絶対禁酒の方針でした。結果、醸造用の米も食用に周り米価が下がり、まぁ消費者は喜びますが、生産者の苦情は記録がないらしく解りません。ただし年貢を換金する商人たちは苦労しているな、という国王のコメントが残っています。
 何故かというと、米価は市場原理で上下するのに、政府が年貢米を御用商人に払い下げる時は価格固定で、英祖の時代は米価が低かったので商人は高い値段で買い、安い値段で売らなければならなかったという・・・TT
 他にも江戸や大坂では、あんまり糞尿の問題は大きく取り上げられていないのですが、当時の朝鮮の首都漢城では、その処理が大変だったようです。下水機能が街の中を流れる清渓川一本しかなかったので。
 水の都である江戸や大坂は、糞尿を買い集めた農家とか、そういう業者は船で汚物を運べるし、また街のいたるところにある水路に捨てれば良かったのですが、ほぼ同規模の漢城は盆地の街でそれがなかなかできなかったようです。
 政治機構も党争で亡国の渕にあった、日本で言う文禄・慶長の役の時期、党派から公平に人材を一律採用する制度を採用し、国家機能が回復してその後三百年生き延びたようです。
 掲示板とかの噂話とかはあてにならないから、こういう本で隣の国の事を知らないといけないと思いますネ。