読み終わったら返却です

 今日図書館に返却にいけるかなぁ。あんまり時間に余裕がなさそうな気がする一日になりそうだ。
 それはさておき読んだもの。

ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)

ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)

 直訳すると『スペインの物乞い』らしいです。遺伝子操作によって不眠を獲得した、優れた能力を持つ新人類と、旧来の人類・・・というかアメリカ社会の軋轢みたいなのを描いた表題作と、短編が数本。
 日本での紹介は長編三部作が先行したらしいですが(未読)、もともと短編に定評のある作家さんだそうで、確かに読みやすいと言うか、興味深い、面白い作品を描かれます。
 一番最後に掲載されている『ダンシング・オン・エア』はSFには珍しいバレエと能力増強、遺伝子改造を主題としたもの。サスペンス風であり、そのラストもなかなか味があると思います。
 長編三部作も読んでみたいけど、図書館にあるのかないのか、そもそもまだ出版されているのかどうかなぁ。うーむ・・・
長宗我部氏の研究

長宗我部氏の研究

 がらっと変わって戦国大名長宗我部氏の論文ですが、どちらかというと豊臣政権下の長宗我部氏の事を論述している感じ。
 南海航路を通じて島津氏とつながりがあったらしく、九州征伐の論功報酬としてその交易中継点である大隈を長宗我部氏が望んだらしいこと。また他の大名家と同じく元親、盛親父子の継承の際、元親が隠居として当主盛親と同じように執政した時期があったらしいこと。盛親自身はなかなか元親後継と豊臣政権から認められなかったらしく(四男であること。元親に比べると軽率なところがあったらしい)、これは推測ですが、自分の地位を豊臣政権に認めてもらう為に西軍に加わった可能性もあるんじゃないかなーっと。
 後は長宗我部氏参謀僧の存在から、同じような存在である毛利氏の参謀、使僧である安国寺恵ケイ(多分字が出てこない)の存在を『大名』ではなく、やはり毛利氏の参謀である事を確認されています。
 しかし、やっぱり学者さんが生計を立てるのは大変だなぁ・・・とか後書きを読んで思いました。
 大学院への進学を決心された時に指導教授から『修羅になるかい?』『茨の道』とか言われて、身内(親か恋人じゃないかしら)に「四十までは待つから」とか言われたというとか。学者で身を立てるのは並大抵ではないですネ。