レア

 今朝出勤途中で虹を見ました。それも二重にかかっている奴を。こんなにはっきり見えるのは初めてかもしれない。台風一過が予想よりも遅かったせいなのか、珍しいものが見えました。写真にはとっていませんがネ。って、運転中だったからのぉ。
 自分の子供時代、やなせたかしさんの『あんぱんまん』の絵本はレアでした。図書館の本はですね、巷の本屋さんとは異なって、売れている、人気のある本は滅多に本棚で見ないんですよ。蔵書は限りあるけど借りていく人が多いなら、必然的にずーっと貸し出された状態で本棚にはないです。当たり前ですな。図書館っこだったアタクシは、なので子供の頃に『あんぱんまん』の絵本は見ていないかも知れません。
 アニメが始まったのは十代後半でしたかね。それぐらいの年代だと子供向けアニメを見るのが恥ずかしい年頃じゃないですか。だからあんまりちゃんと見ていません。
 TVに向かってアンパンマンをちゃんと見たのは、姪っこたちが夢中な時でしたかね。だから「なるほど、こういう話だったのかー」と今更感心する日々でした。
 その、やなせさんが昨日亡くなりました。癌で闘病生活だったようです。こういう人は老衰で亡くなるのだろうと勝手に思い込んでいました。心電図の反応がなくなり、死亡が確認された時には、スタッフの方や近しい人たちは側に見えなかったようです。そうなっちゃうよね。しかし、それも人生の終わり方としてはアリかも知れません。死に行く身で愁嘆場を見せられるのもアレです。眠るように亡くなるというのは、幸福な死に方ではないでしょうか?
 アンパンマンのアニメ化は六十代を過ぎてからだったそうで、人生は生きていると面白い事が起こるものだなぁと今更ながら思います。
 ご冥福をお祈りいたします。