色々買ったもの

 読んだものもありますが、先週金曜日は色々買ったからのぉ。

 試練を一つクリアしたと思たら、ヴェルダンディ・ぱぱんが降臨して、天界長なのに人間の父親と同じような事をやらかしております。まぁ女神様が人間と恋に落ちるんだから、価値観を共有しているところからして、行動原理も同じなんだろうけどさ。
 でも、試練のコースを一目見たとき・・・落ちが二つ見えた。正解は半年後に!
ヒストリエ(8) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(8) (アフタヌーンKC)

 マンガとか小説で戦争を記述する際に、何が問題かというと、まともな司令官がバカな敵に勝つシーンは、簡単なんですよ。両方ともまともな指揮官同士だと、どうやって勝たせるか、それをどう描写するかが問題になります。
 主人公のエウメネスが書記官で、その職掌にも関わらず軍事的才能はアレキサンドロス大王配下では、抜きん出ていたとも言われる男を描写しなきゃならないし、連載ものだから読者を飽きさせないようにスリリングな展開にしなきゃならない。
 その当たり、凄く練られて描かれていると思います。
 それにしても・・・結末を知っているからいうけどエウメネス、本当に女運のない奴(ホロリ
 まぁ自分が言うなって話でもありますが。
BILLY BAT(12) (モーニング KC)

BILLY BAT(12) (モーニング KC)

 ようやく主人公登場らしいです。今までの人は前座だそうです。へー・・・どうなるんでしょうねー・・・。これも半年後のお楽しみという事で。
中世民衆の世界――村の生活と掟 (岩波新書)

中世民衆の世界――村の生活と掟 (岩波新書)

 「中世の村人は『七人の侍』に出てきた連中とは違うよ」という事を唱えられ、今では通説となりましたが、その方の本です。
 解った事は、江戸時代、おそらく中期にいたるまで、村は独自に共同体内で、しかし専断的に罪人を裁き、そして助け合っていたという事で、「支配者は植木鉢だが、俺たちは地元民!」という意識を百姓が持っていたということ。
 今も各地に残る折々の風物で大盛のご馳走を食べる習俗は、中世の頃から百姓を領主が接待するところから始まっているのではないかと思ったり。いや、地元密着の領主だと百姓を厚くもてなすのですが、遠隔地の領主だと通り一遍の挨拶しかしないから、百姓が不満に思うとか、そういう話を読むとネ。
 他にも村の為に犠牲になったら名誉を補償するとか、財産を村で運営して後継者が成長したら引き渡すとか、実際には横領とかもあったようですが、それを明らかに行った名主は村追放になるとか、なかなか面白いです。
 そして戦国が終わり領主たちに平和が訪れても、村同士の争いは別で、しかし「勝手に争うな。揉め事はオレが解決しちゃる」と秀吉や、その後継である江戸幕府が命令し実行していくと、「公儀恐ろし」とその強制力が抑止となり徐々に村々の争い事が平和裏に解決されるようになったらしいです。
 この話を聞くと、世界平和の達成は、やはり強力な強制力が必要なのだよねー、そうすれば強制的に話し合う事になるからナ。他人を思いやる事も大事だけど、強制力がなければ、なんともならないもんねー。