エンカウンターズ終了

 昨夜はお疲れ様でした。第十四回エンカウンターズ『ダイアモンド・スタッフを求めて』終了でございます。アタクシのDM卓は・・・DMが蹂躙されて終了でした、はい。もっとドーピングすべきだったよ。最凶遭遇、四日目のポスが「ふははは、騙されたナ。実はワシはこやつと組んでいたのだー(棒読み」とか言って登場しても全然問題ないような気がしないでもない(シナリオ破綻するからヤメロ
 昨日一回だけのご参加の方が担当されたピクシー・シーフの弾丸攻撃ぶりに凄まじく、ええ、東京のDACに参加する時は、これにすると決めましたっ!くっそ、つえよ、こいつ。マスター的に軽く絶望する。この打撃力に、このACって一体何?しかも空を飛ぶとか、今回の遭遇ギミックを全部台無しにする強力っぷり。あんまり強力だからPLが一回やったら飽きるという伝説持ち。
 飽きるまでやってやろうぢゃないか!
 はい、大人気ないです。ええ。
 それはさておき、読み終えたもの。

 事実上、藤原氏の祖と言ってもいい藤原不比等の四人の息子たちの話です。『長屋王の変』で『政敵』長屋王を抹殺し、政権を掌握するも、天然痘の流行で四兄弟とも全員死亡。藤原氏は雌伏の時代に入る、という感じ。
 現在は事実上の不比等の後継者であった次男房前が終始主導権を握っていたという説と、実は房前は長屋王に近しく、長屋王と対立する理由はないと、そして長男武智麻呂が主導権を握り政権を運営したのではないか、といいます。その証拠に四兄弟の中で最も高位に上り、政府首班にまでなるのは武智麻呂であり、房前にはほぼ鳴かず飛ばずの状況になり、天然痘で亡くなる前年にようやく民部卿になれたという状況。
 三男宇合は主に軍事部門で活躍し、出羽制圧に成功した後、新羅との関係悪化から九州の軍事指揮者となります。若年の頃は遣唐使に参加して大陸の文化にも詳しい。
 四男麻呂は都知事のような京大夫を勤め、『長屋王の変』の裏工作、瑞祥工作などを行いました。
 しかし次男房前だけが参議に固定されたままで、しかもその参議も房前だけの特別令外官であったのが常設の職になってしまい、特別職ではなくなってしまいました。
 つまり不比等亡き後、藤原氏を主導したのは長男武智麻呂であったという話。八十年代から、この説はあったそうですが、今でも房前主導説があるのは、彼が後に摂関家を出した北家の祖だから、なんでしょうかねぇ。でも頑張って大臣の家柄になったのは、彼の息子たちの代なんですけどネ。
 しかし『長屋王の変』自体は、藤原氏主導というよりも、藤原氏を母に持つ自分よりも皇族の母を持ち、皇族を妻に持ち、自分よりも皇位を継ぐ血統として圧倒的に有利な長屋王の皇族母系一族抹殺を図った聖武天皇が噛んでいるのは間違いと思いますネ。長屋王庶子はお咎めナシで、皇族出身の正妻と、その子供たちを全て殺している事からも、狙いはそこですよね。
 だから『長屋王の変』を仕掛けたのは藤原氏というよりも聖武天皇で、利害が一致した藤原氏が協力したという形ではないかと思いますよ。