おめでとう自分
ありがとう自分。明日の誕生日を先取りして、毎年恒例の挨拶をしてみましたっ!休日は日記を書かないのでネ。そしてお盆休みが8/18まで延長の決定され、この日記も8/19までお休みです。
皆、寂しくても泣かないでね!エア読者の皆!(自虐すぎる・・・
さて読んだもの。
- 作者: 早島大祐
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: 単行本
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その前に・・・社会的に認知されている出版社だとしても編集の能力は信頼できるものではないから、皆、警戒するように!
結構、誤字とか、明らかな誤記とか色々見つけちゃったからなぁ・・・認知されていると自分で思いこんでいる組織の人間こそ、脇が甘くなるのかも・・・とか、思ったりしたり。
それはさておき、本のこと。
将軍足利義持の頃から発生してきた世の中の矛盾、例えば荘園内の問題でも荘園主である皇族、貴族、寺院などに訴えるよりも、有力武家に話をつけた方がトラブルが解決しやすいとか(実際の武力を持っているのだから、揉め事解決がしやすい)、それによって荘園管理者の交代というのが、しばしば起こっています。Aという家が代々荘園管理を行い、荘園主への年貢を納めたりしていたとします。それをBという家が有力武家(例えば山名とかの守護大名)の援助を受け、将軍の命令を捏造するという手段まで持って、Aが持っていた荘園管理職を奪います。荘園主に訴えるAですが、例え幕府重鎮と親しい皇族(例えば伏見宮)だとしても、幕府の中でも実力を持つ守護大名が相手だと、因果関係までは解りますが、決定を覆す事はほぼ無理。将軍とか政所を動かしてようやくなんとかできる感じ。
でAは職を失い、荘園から追放され没落する、つまり牢人となります。で、彼らはどうするかというと、伝があれば、ある種の治外法権となっている守護大名の京屋敷に逃げ込み、そうでなければ下京の繁華街に紛れ込みます。この辺り、現代の亡命者とか逃亡者が逃げ込む先と、比較的に似ていたりします。
そして一度動乱が起こると人手が、つまり兵力がいる訳で、階級的な横のつながりや、守護大名の食客的立場なのですから、動員されて、そして安定した収入がある訳ではないので貧弱な武装で合戦に参加し、日銭を稼いだり、また手柄を立てて守護大名の被官(家臣)になったり、荘園管理者として復帰しようとしたら後援してもらおうとしたり、という事になるのだそうです。
飢饉や戦乱などで流浪を余儀なくされた人々がますます増える戦国時代では、より広範囲に、大規模にそういう事が起こり、戦国大名によって足軽部隊が組織されるという訳なんですねー。
足利義政執政期から明応の政変、そして細川家の分裂にいたるまで政所執事の伊勢氏が幕府を支えてきた構造とかも解り、戦国時代初期の室町幕府の財政の事も少し解ります。
なるほど、その文脈で三河松平氏は伊勢氏被官になるのだなー、ふーん。つながった。これだから歴史はやめられぬ・・・