一日遅れで書く

 参院選挙は予想通り自民の圧勝でした。
 プロガーの方やHPを公開している方は、結構『選挙に行きましょう』と啓蒙されるのですが、自分は逆に『ご自分が投票するに値すると思える候補者、政党がいなかったら、棄権するのも権利じゃね?』とか書いてみます。
 数年前に名古屋市を席巻した『減税日本』の顛末とその後を眺めていると、そしてその『減税日本』所属で愛知県議になった知人の方の話を聞いているとですね、政治家志望の立候補者って就職○食なんぢゃね?とか思いたくなるですよ。
 泥縄的に結党し市議候補者を集めた『減税日本』。その結束力は予想通り脆弱で、当選当初から足並みがそろわず、当選したら「党の方針なんて関係ねー。オイラは市議さまだぜ」みたいな言動になり、流行が終わったとみれば、自民党民主党に勧誘されればほいほい乗り換えていく。
 知人の方は会社を経営していて、立候補もいい経験だ、みたいな感じの人で、当選しても人当たりが変わるとかそういうのはないですが、政治家としては「少数政党に属していてもできる事は少ない。自民党に勧誘されたら移るかも」なーんて事を酒の席でおっしゃっていました。冗談としておっしゃられましたがネ。
 つまり知人で良識的と信じられる人でも、政治家というものはそうならざるえないものなんですネ。
 況やそういう意識の低い、品位のない人間が政治家になったらどうなるか、至れり尽くせりの環境に安住し、堕落するのは必然かも知れません。
 今回の選挙に関して言えば、自分的にはどの政党も帯に短し、襷に長しで、どの候補者も「高給取りとして就職したいだけなんでしょ?」としか感じられず、政策的に心を動かされる事もなかったので、棄権しました。
 投票率は52%だそうです。つまり積極的、消極的に関わらず48%近くの人が、どの政党も候補者にも魅力を感じなかったという事なんでしょう。これが政治家と有権者の溝を象徴していると思いませんか?これが候補者が選挙民から遊離してしまっている事実だと思いませんか?国民が求めている事に対して的確に答えようという政治家、政党が少ないという事ではないですか?
 そんな事を感じました。
 今回自民党は圧勝しました。ここ十年では最も政治基盤が強い政権となったでしょう。さて、ここで野党となった三年半で自民党が何を学んだかが解るというもの。議会運営が強引でも、国民はそんなに目くじらを立てません。ただ、景気を良くする事とは無関係な事をやろうとしたら、不信感が蓄積されて内閣不支持率が上がり、不安定な政権となる訳で、今回の安倍政権はそういうバランス感覚というものを備えているのでしょうか?ここが注目すべきところです。
 ・・・まぁ96条改正なんて、甘っちょろい事を言っているあたり、あんまりバランス感覚は良くなさそうですがネ。
 そういえば左まきでは共産党が躍進しましたネ。微々たるものですが、主張がブレないところが評価されたのでしょう。私は、どうしても共産党の政治家の皆さんは、官僚出身の政治家よりもサラリーマン的に見えて、大した人材など数人しかいない印象なのですけど(仲間内で持ち回り立候補をして、楽しんでいるように見えるのは何故だろう)
 まぁ本当に役立つ人材なんて、実際の修羅場に立たせてみないと解らないものですがネ。