昨日はエンカウンターズ

 第一回『ダイアモンド・スタッフを求めて』のDMしてきました。参加者多数につき、二卓に分ける事ができました。やたー!!んが、竜舞亭のSさんの要望で、問題のEさんはアタクシの卓。何かEさんが言うのを皆まで言わせないとか、簡潔に質問された事に答えるとか、ロープレの部分であんまり喋らせないとか、結構封殺させていただきました。はい。
 それで卓の方々が不愉快にならなければいいけど・・・しかし、円滑な卓運営の為に、彼が自分の卓に来たら、同じ事をさせてもらうぞ!!セッションを時間内に収めるという義務がDMにはあるのどぁ・・・たぶんナ(え
 シナリオの内容は・・・これから掲示板に書き込んでくるから、そっちを読んでね、とか言う。いや、だって、二度は書きたくな・・・いや、いやいやいや・・・
 そして読み終えたもの。

ヒトラー暗殺計画と抵抗運動 (講談社選書メチエ)

ヒトラー暗殺計画と抵抗運動 (講談社選書メチエ)

 出版が十六年前なので結構前の著作なのですが、入門書として手に取る分にはいいのかなぁ、と。
 ぶっちゃけるとナチス・ドイツに抵抗したドイツ国内の人々のお話です。ただ、まぁ、ナチスという政党が大変わかりやすく「オレさまに逆らうなら、鉄拳唸っちゃうよ?」という暴力とプロパガンダの怪物なので、共産党員とか社会民主党員とか、当時「世界の脅威」とも言う人がいた左巻きの人々を屠殺し、『国家社会主義』という胡散臭いものに懐疑的な保守派を黙らせ、「ナチスの意思がドイツの意思じゃないんだ!」という人々はアメリカやイギリスに支援を求めても、敵国の内部分裂は望むところだが、こっちはまとめて圧殺するつもりなのでネ、とにこやかに笑う彼らに無視されてしまうという・・・落涙。
 よく国防軍ナチスは別だ、国防軍はもっと良識がある・・・みたいな主張があるのですが、ヴェルサイユ体制下で自分たちの権益を制限されてきた軍人たちは、それの打破を主張するナチスを積極的ではないにせよ、支持し、そして頼らざるを得ないという状況に。
 もともと国防軍は右寄りですし、消極的でもナチスの政策には無言の支持を与えていたというべきでしょう。
 キリスト教会とナチスの間柄は、ドイツの統一教会をつくろうとしたプロテスタントがややナチス寄り、ローマ・カトリックは距離を置き、政教分離の約束を交わすも、ナチスにはそんな約束はなかった事に・・・落涙
 統制してくる社会への反抗という青少年にありがちな事も、過剰反応して首謀者を死刑にするし、とても法治国家とはいえない。
 しかし、それでも第一次大戦末期のような『革命』がおきなかったのは何故か。
 一つには『革命』を引き起こした左巻きの人々が国内から追い出されてしまったこと。残った常識的なドイツ人は、主張する自由、義務よりも従う義務を優先させたプロシア的な精神風土のせい?ともいいます。どうも戦前、戦中のドイツ人にとってお上に反抗するという事は、かなりの抵抗感があったらしく、戦中にナチスに抵抗した人々を称揚する施設も、自己主張が当たり前の世代にとっては奇異に映るようです。
 それは戦中の日本と同じかも知れません。時代の空気って奴?
 なんにせよ、ナチスって碌でもない集団だなー、まるで893だよ。