ブラックだなぁ

 結構話題の、録画したコレを見ました。

アイアン・スカイ [DVD]

アイアン・スカイ [DVD]

 ナチスが月の裏面に逃れていて、地球に侵攻しようとしている!とか言う映画。製作はフィンランド、ドイツ、オーストラリアです。へー。
 月で生き延びたナチスとその支持市民たちもそうですが、迎え撃つ地球側への風刺も忘れない。支持率を気にして、次の選挙戦の事ばかり考えているアメリカの女性大統領。ずれている選対委員長。国連の安全保障会議に出席する各国大使たち。宇宙は平和利用って言っていたのに、各国とも武装宇宙戦艦を持っていて、条約を守ったのはフィンランドだけだったー、とか。
 突如ニューヨーク上空に飛来したナチスの艦隊を見て、アメリカの大統領が「うちじゃない。どこ?日本?」「いや」「中国?」「いや」「じゃあ何処なの?」と尋ねたら北○鮮代表が、うちの偉大な統領が密かに設計したものだとか言い出し、各国の失笑をかったとかネ。
 製作者側から見て「平和国家日本」が宇宙船を密かに武装する事は意外でも何でもないようですよ?
 最終的にはナチスの野望が砕かれても、地球側の狂気が止まらず、月資源を巡って第三次大戦が始まったみたいな描写になり、らぶい主人公たちが「私たちにはやる事がある」みたいな感じで終わりましたが、ナチスを否定的にみなしていても、現在の政府関係者も茶化している感じがね、なんか面白いですよ。
 襲われているのがニューヨークだけってところが、日本の特撮で日本の都市だけが襲われているみたいな感じでしたがネ。