基本はグリム童話?

 録画しておいた作品を昨夜見ました。

 冒頭は、フィンランドの辺境で父親と自給自足で生活しているシーンから。外の世界に行きたいという娘が願いから、物語は動き出します。
 かつて私生児を身ごもってしまった女性の胎児を使用して、ボトムズでいうところのPSみたいな存在を作り出そうという実験が行われていた。ところが計画二年目で中止命令。実験体は全て破棄。
 それを母親とともに逃がす為に骨を折ったのがエリック・バナ演じるぱぱーん。逃亡阻止する為、彼らを襲撃したのがケイト・ブランディッシュ演じるCIAエージェント。まぁぱぱーんもその同僚だったのですが。
 ぱぱーんは母親の敵を討つように娘ハンナを教育しますが、格闘、銃撃、殺人、複数語の会話が可能ですが(アラブ語と並んで日本語を力強い言葉と評価するのは、ちょっと違う気がするけど)、とにかく一般常識がない。アメリカ人だかイギリス人だかのキャンピングカーで旅する一家の好意に甘えて旅を続けますが、結構迂闊で、目的地も喋ってしまいます。
 父親との待ち合わせ場所はドイツ、ベルリンのグリムの家。廃園かと思えるような遊園地。最後の戦いは悪い魔女っぽいケイト・ブランディッシュとのもの。
 エリック・バナとケイト・ブランディッシュの過去の確執を、もちっと掘り下げて描写すると面白かったかも知れない。あと、BGMが徹底して打ち込み系で、不思議な感じ。
 悪い魔女の手を逃れたお姫様が、最後に魔女を倒すというところが、最近の童話をモチーフにしたハリウッド映画っぽいけど、音楽が毛色が違うので、『グリムの家』を聞くまではそんなこと、思いつかなかったですよ。
 しかしエリック・バナ、年齢的には十五歳の女の子の父親役はできるけど、童顔ですよねー。若く見えるのぉ。
 自分としては佳作って印象。主人公のハンナ役の娘が、ちょー頑張っているのが好印象でした。あとケイト・ブランディッシュの魔女もとい悪役っぷりが、歯磨きに神経質に拘っている描写とか良かったですよ。もちろんエリック・バナのぱぱーんぶりもネ。
 ・・・ええっと、映画俳優さんの名前はうろ覚えですから、間違っているかも知れなくってよ?(イキナリ弱気