難解・・・か?

 昨日届いたコレを見ました。

 最初のシーンは混乱しました。ナニが起こっているのか一瞬理解できず、なるほど十四年の年月が経過して、ははぁん、なるほど、そうなのかー・・・と納得。コレ、二度見ないと内容を咀嚼できないかもネ。
 とはいえ、自分は特に難解さを感じませんでした。というか登場人物たちの碇シンジに対する複雑な心理を、見る側の人間が自分の物にできているか、どうかが問題なのかも、とも思いましたが。
 画像が荒いような噂も聞きましたが、劇場公開から半年の時間が修整の余裕をもたらしたのかどうか知りませんが、相変わらず綺麗でアクロバティックな演出だし、全然問題ないよネ。
 見て感じたこと。シンジの救いようのないヘタレ具合はともかく、アスカが凄いいい女になっているような気がします。あくまで気がするだけなんですが。でも次の完結編はアスカとレイが鍵を握る・・・ような気がする。
 意外だったのは赤木リツコさんの立ち位置。そうなんだ。まぁ彼女はゲンドウに絶望していたと思うので、そういう行動はありだよナ、と。
 確かに重い話だし、同人誌ネタにしにくいですが自分は、旧版よりも好きな展開です。レイ=ユイが後押しをし、アスカがシンジの心をキックしてくれるのではないかと、期待しております。
 やっぱりアスカは可愛いなぁ・・・
 そしてとっくに読み終わったもの。
うたう警官

うたう警官

 文庫版は『笑う警官』。映画化されましたが、映画を見ていませんが、この緊迫感を表現しきれたのかな?とか心配したり。
 しかし、自分が読んだ範囲内だと、良く道警って腐敗の温床みたいに描かれますよネ。アルファベットで省略されたなんとか県警って表現じゃなくて、道警は一つしかないし、よっぽど過去に裏金とか裏金とか、現場にお金が回らないとか、酷い職場だったのでしょうねぇ。今は知らないけど。
 この本の物語も、あからさまなソレ。トカゲの尻尾切りで弱いところに全て押し付けていく展開。しかし黒幕のキャリアどももアホですネ。内部告発をする予定の警官を待ち伏せ狙撃するとか・・・現場の警官が徹底的に不信に陥りますナ。内部告発を警察隠語で「うたう」というらしいのですが、「うたう」事が組織への裏切りであり、しかもそれを行う先が左巻き議員と知って、『防共』を叩き込まれた警官たちは、それぞれの考えを持ちます。
 『防共』という言葉自体が死語っぽいけど、いったんそれを叩き込まれたら、そういう考え方を抜くという事はできなくなるんだろうなぁ、とか思います。ソ連の歴史とか見ると、もう七十年代半ばぐらいから共産主義は破綻が明らか、というか職を保証する制度が裏目に出て、組織が硬直化し末期になっていたらしいですがネ。そういう事は外側では理解できないし、また『強大で危険な共産主義』というものが存在すれば、西側諸国は内部統制しやすくなりますからネ。
 そういう時代の残滓みたいなものも感じましたよ。