読了

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

 著者の方が作品発表直前に亡くなり、完成していた三部作のみが公表され、四分の三書かれた第四部は遺産相続問題で、発表されない事になっています。
 著作の協力者であったという著者の長年のパートナーは、お互いが結婚という束縛を嫌ったが為に、その遺産を相続できなかったという・・・まぁ、仕方ないよね。いや、本当に結婚を束縛と捉えていたかどうかは知りませんが、何となくヨーロッパの人にはそういう考え方の人もいるような気がしたので。
 作品そのものは、五部構成とも言われる拾われていない伏線がいくつかあるものの、一応団円といってもいい形で終わっているので、三部作でも十分楽しめます。というかこの作品の映画三部作はスウェーデン映画としては異例の成功を収めたとか。
 ハリウッド版の『ドラゴン・タトゥーの女』しか見ていないし、二部と三部の映画化の話はまだ聞こえてこないから、このスウェーデン版の映像が見てみたいですヨ。WOWOWでやると思うけど・・・やってくれんかなぁ。
 第三部の物語は、敵役のパワーダウンがいちぢるしいかな?まぁ仕方ないか。「国家の為には法を犯す事は問題ない」とか考えちゃう、ある意味思考停止の人々なので。一番骨のある敵役が早々に退場したのが悔やまれます。
 しかしこのお話の、一番の見せ場は、異なる立場の人々が手探りながら一つの目的の為に徐々に手を組み、邁進していくというところなので、もーまんたい・・・かな?というか、敵役が有能すぎると、この分量では納まらないしナ。
 さて、昨日は遅い飲み会でした。ニ十種類の麦酒から飲み放題!!でしたが・・・うーむ、四種類飲んだところで終了。そして若干翌日に残りました。むむむ・・・そういえば昔、たくさんのベルギー麦酒を試して失敗したよなぁ。麦酒の梯子は体に合わんのかなぁ。
 昨日行った店、ベルギー麦酒よりも日本とアメリカの麦酒、地麦酒が多くて、大変面白いフレイバーのものもあり(ビターチョコフレイバーがお気に入り)、腰を落ち着けて、もう一度飲みに行きたいですネ。