ご帰還遊ばされました。

 今、妹と姪っこズを名古屋駅まで送っていきました。昼下がりまで名古屋駅周辺で遊んで帰るみたいですよ?
 さて、読み終わったもの。

 なんか段々事情が解ってきました。キマエラという部隊の役割も明かされ、時代も『逆襲のシャア』前という事が確定。あちらこちらに連邦に潜伏したり、民間にいながらキマエラの遺産『プラント船』の秘密を守ったり・・・どうやら、コレとジョニー・ライデン自身を巡る確執?陰謀?みたいな物語です。『シャアの反乱』の裏番みたいな話になるのかどうか解りませんがネ。
 次は半年後か、一年後かなぁ・・・
選書日本中世史 3 将軍権力の発見 (講談社選書メチエ)

選書日本中世史 3 将軍権力の発見 (講談社選書メチエ)

蕩尽する中世(新潮選書)

蕩尽する中世(新潮選書)

 二冊。ソフトカバーなもので、前に読んだ本郷和人という方の奥さんで同業者・・・コレは主導権を握っているのは奥さんみたいに感じる写真に見えるなぁ・・・何となく。
 それはさておき、目から鱗の事は、足利将軍は自前の財産を持たずに、献上されたものを下賜したり、借金したりという先物取引・・・みたいな台所事情だったみたいです。馬とか牛とかを送ったり送り返したりするのは、全部使いまわしとか、一番簡便なのは、それこそ手形のようなもので、どこそこの商人や寺に渡したら現物や金銭に換えてくれますよ、というもの。
 そういう事をしているから、まとまった領地というものはいらない訳です。必要な経費は寺とか土倉とかからの借金とか献上物で賄えてしまうし、朝廷の儀式費用も守護大名に分担させて献上させるのですから。
 上が収奪的に富を蓄積しないので、下が開発し富を蓄え実力を持つようになるという事です。実際、現実的な支配を及ぼそうとすると、敵対勢力といつまでも戦争を繰り返す他ない。それよりは、相手の支配を認めてあがりをいただいた方が平和に事が済む。そういう発想なのでしょう。
 足利将軍の軍事力は極めて劣勢で、一番数が充実した時代でも、将軍直属の身分が重要で軍事力として役に立つかどうかは二の次、というか実戦に使ったら脆かったという・・・。義満の時代は戦力でしたが時代とともに形骸化していったのですネ。
 足利将軍は、古来から続く朝廷の主導権を握り、この権威を借りて諸大名に対して優越する事を図りました。それが実力を伴わなければ問題に対処できないとなって、将軍の権威は低下していくのですね。
 面白いなぁ。
 まぁ書かれている事はそれだけじゃなかったですけど、とりあえずこんな感じで。