雨よりも風だった

 すっかり肩透かしですよ。雨が降って黄砂とかで汚れた車が、ちょろりと綺麗になると思ったのに。
 それはさておき、昨日購入したもの。

靴ずれ戦線 2 (リュウコミックススペシャル)

靴ずれ戦線 2 (リュウコミックススペシャル)

 二巻で終了でゴザイマス。楽しゅうございました。最後は百合?・・・かと思ったけど、愉快なオチがつきました。速水さんの膨大な薀蓄、ちんまりなコメント、らぶりーなイラストを楽しむから、このシリーズ二冊買っとけー!!って感じです。
 次はナニが始まるのかなぁ・・・うーむ。まぁ『大砲とスタンプ』の方はまだまだ続きそうなので、楽しみですよ。
 そして肩透かしはコレ。 まぁ、原作の内容も二巻までが重要で、後は勝敗の見えた消化試合的な展開なのですが、今回のビュコック提督VSローエングラム元帥戦はいただけなかった。会戦配置図を見て・・・ピュコック提督、勝機はあるぞ!!と口走ったアタクシ。
 最初から何の工夫もなく「半包囲するぞ!!」とコの字の陣形で迫る帝国軍。正直にその中央を突破しようとするビュコック提督・・・マテ、それは違うだろう?
 自軍の練度を信じるユリウス・カエサルだったら三倍の敵を反対に包囲するように展開するだろうなぁ・・・とか思うけど、まぁそんな人は異常なので(カエサルは戦史教材にならない名将です)、自軍領域に深く進入した敵の大軍に対して焦土作戦ができない自由惑星同盟。消化試合の会戦を試みるのですが、それ以前に足りないのが情報戦ですかね?総司令官のローエングムラム元帥がいる右翼だか左翼だかの片方の蛇の頭。その情報量のやりとりは膨大なものです。十万隻なんていう戯けた物量なんですもの。定期的な報告だけでパンクする。そのエネルギー量を観察するだけでも敵の本陣が何処にあるか推察できるのだから、一転突破でローエングラム元帥の艦隊に襲い掛かるべきでしたね。
 あるいは遅滞作戦で持久戦にするとか・・・まぁ兵士の士気からして難しいかも知れませんが。
 あんな陣形に誘われて中央突破するなんて、結果が見えているでしょうに・・・というか原作者自身、あの陣形の結果が解らずに描写していたのかしら?うーむ・・・
 そして、あのタイミングでヤンが帝国軍後方を襲ったなら・・・ごめん、帝国軍負けるぜ?後退する同盟軍艦隊を追撃しようとする、その真後ろから殴られたんでしょ?反転攻勢なんて、やったら全滅ですわい。そういう描写、やっていたよなぁ。まぁミッターマイヤーあたりが素早く対応して艦隊運動で反転しても、回りきる前に帝国軍中央は噛み潰されるよな。
 ヤンが味方の撤退を援護して、さっさと後退したという事ですかね?そういう描写なのでしょうね。
 まぁ三十年ぐらい前の作品だし、その頃のパイオニアだから、後付けであっしの知識が増えたところもあるしな。
 しかし・・・うーん、やっぱり銀英伝で面白いのは二巻まで・・・いや、いやいやいや・・・