原稿を書くのは楽しい
イラストレーターさんのアテもなく、発表するアテはなく、『狼たちの季節』を書いています。ふふふ・・・楽しい。あんまりしゃかり気にならずに、ほにゃららと書いています。目指しているのは『明るい陰謀もの』・・・自分で書いてて胡散臭い・・・。陰湿にならないようにしているつもりです。完成してみないと解らないけどネ。
今現在は視点を変えて、最初の主人公とは別の人物の物語に移っております。覇王が死んだので、その後継者会議をしようという場面。ここから『狼たちの季節』が本格的に始まるのだなぁ・・・ほにゃららしているけどネ。
発表するアテがないのに宣伝して、どーするんでしょうねぇ・・・
それはさておき、読んでいるもの。
- 作者: 加藤徹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 新書
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まだ読み終えていませんが、どうも西太后が清朝を支配していたので、この王朝は五十年延命したんじゃないか?というお話のようです。まぁ、基本的に無理はしない。強烈に反対されたら引っ込める。自分が贅沢して、おいしいもの食べられて、快適に暮らせるなら、そして自分の権威が犯されないなら、西洋技術の導入もいいんじゃね?というお人柄だったようです。
かなり残酷なエピソードとかも伝わっていますが、それはでっちあげとか、漢の呂后のエピソードの焼きまわしとか、根拠のない噂話とか、そういうものらしいです。
政治的定見がない故の長期政権がもたらしたものは、一時の国力回復と、清仏戦争の栄光と日清戦争の敗北。なし崩し的な植民地化でした。
まぁ彼女にその全ての責任がある訳ではなく、当時の中国の世相というか、社会的問題とか、いろいろある訳ですよ。前に李鴻章の評伝を読んだ時にも感じましたが、彼らを批判して植民地化の『戦犯』みたいに論じるのは、お門違いであり、誰かを生贄にして自分たちに救いを求めるのは間違っていると思いますがネ。
ヒトラーでさえ、アンチユダヤはその全てが彼自身の思想というよりも、当時のドイツ国民が求めていたものに彼が応えて、相乗効果で暴走していったといいますし。
独裁者は、やはり国民、世相が生むもの。誰も望まない独裁者なんて短期間で消えていくものですからねー。