金曜日に買ったもの

 マンガ一冊と文庫本三冊ですが、小説はまだまだ読書中であります。なのでマンガの方を。

アルオスメンテ 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

アルオスメンテ 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 おおよそ一年ぶり続刊。主人公が神託を受ける存在として、極度に情報制限された純粋培養な存在という事がはっきりしましたが、別に無垢という訳ではないし、子供の頃から殺害された父親に代わり神託士をつとめて王の側近みたいな事をしているせいか、割と、かなり冷静。
 まだまだ謎の部分は謎だらけ。誰がナニを企んでいるのかも、まだまだ未知。「貴方の味方ですよ」とか言っている奴の目が笑っていないので、さーて、本当に誰を信じればいいのか解らないという状況のままです。
 さらショックな情報。今までの登場人物、亡くなった過去の人物も含めて女性キャラは二人だけという事が判明。え?の長髪キャラは女の子ぢゃなかったの?本当に女性キャラを登場させるのが苦手な人なんだなーっと。しかし双子に対して過去に親しかったラミアという黒騎士団副団長は、かなり格好いいお姉さんでした。亡くなったのが凄く残念だ。しかし双子の過去を語る時には、再び登場という事になるでしょう・・・なって欲しい。登場しなきゃやだーん。
 んで、今、この日記を書く時に、あきさんの他の作品を見つけてしまた。買わねばなるまいよ?
 と思ったら雑誌の表紙だった。紛らわしい・・・
 もう一つ、コレは借りてきて読んだもの。
織田信長の尾張時代 (中世武士選書 第 10巻)

織田信長の尾張時代 (中世武士選書 第 10巻)

 信長については美濃攻略以後の、つまり天下統一戦に邁進する日々ほど、色んな人が書いたり評したり、また記録も割りと残っているのですが、しかし信長が他の戦国期の武将とどう異なるのか、その点を浮き立たせる為には、青年期に何を学び、何を実践し、何に失敗し、何を成功したのかが大変重要ではないかと考えるものにとって、尾張時代の信長というのは大変興味深い存在だと思います。
 そう思って手に取ったのですが、著者が在野の研究者らしく、記述が取り散らかっている・・・尾張限定で信長の活動を時代経過毎に書いてくれるならいいのですが、自分が書いている事について気が済むまで書き込んでくれるので、なーんかまとまりがない印象?
 しかし尾張地方の寺社の記録などを丹念に調べてみえるので、細かいところで「そーなんだー」という事実が判明。
 ・・・とは言えども色んなところで時代遅れな時代認識が垣間見えて、なーんか自分とは違う歴史解釈しているのがもどかしかったです。
 はっきりした事は、信長が重臣団から忌避されていたこと。平手政秀の死は、恐らくその反信長派との手打ちの一つであったのではないか(これはオイラの感想)、美濃斎藤氏は今までの評価以上の強敵だったこと。正妻『濃姫帰蝶が早死にしていたのではないか?ということ。禅僧のネットワークは地域をこえており、武将たちの外交チャンネルを形成していたみたいであること。かなぁ。
 興味深い一冊でしたヨ。