ちょっと恐ろしいこと

 昨日の夕方・・・だったかな?BS−NHKで放送していたドキメンタリーがなかなか怖いけど興味深い事をいってました。
 海洋環境がプラスチックに汚染させているというもの。ただゴミベルトが海流にのって莫大なプラスチックゴミを海に流れているというだけでなく、流されている間に微粒子に粉砕されたプラスチックがプランクトンを食する生物の消化器に入り込み、炎症や癌の原因になっている事を言っていました。ムール貝とかがそんな感じで汚染されているとか。
 そういう海洋漂流ゴミだけでなく、歯磨き粉にも、そういう危険なものが含まれていて、つまり歯を磨く微粒子の研磨剤がプラスチックなので、それが直接人体に取り込まれていくというもの。歯磨き粉、飲んぢゃだめなんですよ!
 知り合いに学校の体育関係の機材を納入している人がいて、その人に言わせると年々子供たちのアレルギー割合が実感して増えているそうです。身近なところにプラスチックが蔓延し始めてだいたい三世代目から四世代目になっているので、その間に私たちの体に蓄積されたプラスチック微粒子も膨大なものになっているのでしょう。じわじわとプラスチックが私たちの体を蝕んでいるのかも知れません。
 他にも分解されにくいプラスチック海洋漂流物が外来種を運びこみ生態系を変えていくとか言っていました。日本近海のミルがプラスチックに付着してチリの海岸にたどり着き、海苔を脅かしているとか。ヨーロッパの貝が一緒にやってくるとか。南大西洋ではなく、南太平洋側にですよ。地球を一周しているプラスチックも珍しくないという事ですナ。
 朗報といっていいのか、一つだけ前向きな話題がありまして、イギリスの研究者が微生物の多い泥にプラスチックの小片を埋めてみたところ、そのプラスチックの表面を細菌のようなものが削り取った後があったらしいです。ひょっとしたらプラスチックを食べる事ができる微生物がいるかも知れないし、発癌性物質を無害なものに変換できるのかも知れない。
 この間読んだ『タフの方舟』みたいな話題だなぁ、となんか面白がっている自分がいましたヨ。