咳が酷くなっています
発熱しているときはそうでもなかったのに、一昨日の晩から咳き込みが酷くなって、電話に出たらお客さんに心配される始末。だめだなー。早寝しても咳で寝付けないとかな。こんな状態は久しぶりですわい。体力が落ちてきているのかのぉ。今夜も早く寝よう。
それはさておき読み終えたSF小説。
- 作者: パオロ・バチガルピ,鈴木康士,田中一江,金子浩
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 文庫
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正体不明の疫病が次々に発生し、人々はそれへの対応にてんてこ舞い。環境保護テロが横行し、暴動で頻繁に政府が転覆し、金持ちも油断していると一家皆殺しの憂き目に合う。そんな素敵な東南アジア、タイのバンコクが舞台。
欧米系は遺伝子改良の種子を持ち込み、育てては枯らし、育てては枯らしたりして穀物源を牛耳っています。他の国はそれの言いなりだけどタイだけは、自ら種子、遺伝子バンクを作って守り、外国人に頼らなくても生きていけるようにはなっていた。けれども今度は逆に排他的な鎖国主義とグローバルな通商をすべきだというグループが対立してる。
そんな中、日本製の人造人間(新人類と言われているが皆ねじまきと蔑む)エミコは大企業に勤める主人に捨てられた後、ねじまきを認めないタイ国政府の方針の為にアンダーグラウンドの闇社会で最下級の売春婦として生きていた。人とは比べ物にならない瞬発力を持っているけれども、人に従うように教育を受けている為に、最下層の生活から逃れる事ができない。そんな彼女と偶然、タイの遺伝子バンクを狙う諜報員として潜入した欧米人が出会った。それが運命の始まりだった・・・そんな物語です。
ええっとSFハードボイルドです。最後の最後まで主観的に語るどの登場人物にも救いがない。そして最後の最後になってようやく・・・そんな感じの物語です。
物語の語り口が『氷と炎の歌』にも似ていない事もないです。ファンタジーみたいな世界なのにSFと分類される『氷と炎の歌』ですが、こういうハードボイルド的なものはSFと称され、心温まるような展開や救いが用意されたものがファンタジーと、そう分類されるのでしょうかね。
買わなくてもいいよねー、とか思っていたけど新装版買ってもーたしな。八月には日本語版第五部が出る予定だそうです。ふふふ、楽しみだ。ティリオンが復活してくれるといいなぁ。
- 作者: ジョージ・R・R・マーティン,目黒詔子,岡部 宏之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/03/31
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