今夜は忘年会

　町内の忘年会です。ちょっといいとこです。本当は十月ぐらいにそこを使っていただいて、マツタケの土瓶蒸しとか食べれたらいいなぁ、とか思ったのですが、主催者の都合により焼肉でした。大変上品でおいしい焼肉屋さんで、それはそれで良かったのですが・・・まぁ旬のものを食べ損ねた無念さがありますネ。
　今夜、何を食べさせてもらえるのか解らないのですけど。
　それはさておき、一昨日は夜中にこれを見ました。

名探偵ポワロ 全巻DVD-SET

　いや、これ全部を見た訳ではないですよ？この中の一つ。ポワロものの中でもかなり好きな話『アクロイド殺し』、ドラマ版は『アクロイド殺人事件』です。
　原作小説は「こいつはフェアなのか？」という物議を醸した話で、コレをドラマにするとポワロを主人公にすえる訳にはいかないと思っていたのですよ。しかし、いつものようにポワロ主人公で、しかも田舎町に引退した身。そして殺害されるアクロイド氏とも犯人ともポワロは友人同士という。他にも細かい変更点が一杯で、ちょっと日本のサスペンスのように情緒重視な感じ。犯人のお姉さんの役どころが原作では重要なのですが、ドラマでは妹になっていましたネ。
　原作の、理知的で同情しようのない犯人像が好きだったものですから、ちょっと肩透かしをくらったような印象です。アクロイド氏がイヤな奴というより、ポワロが投資して事業協力したという過去を追加され、友人関係になったせいか、ちょっと付き合いにくいけど悪い人じゃないってところが、このドラマの肝になっているかも知れません。犯人が客観的に村の生活に関わっているのではなく、血の通った人間関係を結んでいて、そして人間らしい主観を持っていて・・・まぁ、やっぱり自分本位なんですけど。
　一応ポワロものは日本語訳されたものは全部読んだのですけれど、何年も前だし一杯ありすぎて細かいところまで一々覚えていないのですが、これは好きな作品だったので原作とドラマの比較ができました。
　シナリオライターの苦労が忍ばれます。