中村勘三郎さんが亡くなった

 特にお気に入りの俳優・・・役者さんという訳ではありません。ここ最近、体調を崩しがちでいらっしゃったと聞いていましたが、大病でない限り五十七歳という比較的若い年齢なので、体力があるから大丈夫なんだろうな、とぼんやり思っていました。喉頭癌も初期だったようですし。ところが肺炎を併発し呼吸困難になって亡くなったようです。やっぱ病院は雑菌の巣じゃ、怖いのぉ・・・なーんて感想もありますが、あっけないものだな、と。
 中村勘三郎さんで印象に残っているのは、平成十一年度の大河ドラマ元禄繚乱』ですかね。大石蔵助を演じられたのですが、大変腰が低く気配りの人という感じ。藩の再興を目指して運動するも実らず、それが理不尽という事で吉良邸に討ち入りするというストーリーで、巷に流布している忠臣蔵とは若干異なる筋立てが印象的でした。面白いのは討ち入りから何年か経過した後、これを歌舞伎の芝居にしようと目論む座長役も中村勘三郎さん・・・当時は勘九郎さんが演じたというところ。
 この時期の大河ドラマは良く見ていました。この頃は結構面白いなぁと見ていたのですがネ・・・最近はねぇ・・・
 WOWOWを見ていると、シアターコクーンで演じられた歌舞伎を時々放映しています。ちゃんと見た事はないのですが、演出とか出演者とかが大変異色で意欲的だなぁ、いつかちゃんと見ないと、と思っていました。ほんと、見れる時にちゃんと見ないと、二度と見れなくなってしまうよね・・・
 中村勘三郎という名前は江戸時代初期から受け継がれたもので、しかも初代は名古屋の中村出身。だから中村の苗字なのねー。このあたりに縁のある名前だと昨日の訃報で知った次第。
 ご冥福をお祈りいたします。