殺人事件のないミステリー?
こんな本を読んでみました。
- 作者: 伊園旬
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/06/28
- メディア: 単行本
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ストーリーのしまりとしては、ちょっと緩いかなぁと思いますが、どの男たちもアタフタと慣れない詐欺行為を行い、大騒ぎをした挙句になんでもなかった?みたいなラストが、クライム・コメディとして面白かったです。
ただ、四人をほぼ平等に扱った結果なのか、軸になるというか物語の要になる男の存在がちょっと弱くて、そしてその男たちの影で伴侶である女たち、あるいは伴侶だったけど男から離れていく女たちの活躍で?物事が大事にならずにすんだってところが、ちょっとアレかなぁと思ったりしたり。
読んでいる時に平行して『名探偵ポワロ』のドラマを見ているのですが(現在進行形)、ポワロのドラマはユーモアが漂う作品が多く、人が誰も死なない話や、盗品の話などが結構たくさんあります。
でも日本のサスペンスものって、人が死なない話って、年に一度作られるくらいぢゃない?まぁ三谷幸喜さんは結構つくっているけど、そういうユーモア溢れる喜劇ものがTVドラマで作られるといいのにねぇ、と思ったりしたり。