まぁだだよ
自分が映画館のバイトをしていた頃、この黒澤明最後の監督作品が映画館にかかっていました。客入りはあまり良くなく、自分も好みの映画ではなかったので見ませんでした。
ところがネタが内田百間(ほんとの字だと文字化けするので)だと知ると、最近になって俄然見たくなり、昨夜WOWOWでやっていたのを機会に見てみました。
描かれていたのは愛すべき「くそ爺」ではなく、可愛い御爺さんでした。まぁ仕方ないけど。
しかし、内田百間はお酒好きで、『阿房列車』というエッセイでも、ただ客車で酒を飲みたいが為に、何の用事もなく汽車、電車に乗るというもので・・・いや、汽車や電車に乗るのが大好きなので別に問題はないのですけどね、行く先々で酒を飲んでいる。
この映画でもかつての教え子が自宅に集まればそれだけで一餐設けるという有様で、絶対飲む。それを見ているとこっちまで飲みたくなり、はい、三十度の黒糖焼酎を一杯いただきました。映画観ながら飲むのはオツなもので、映画館で映画を見ないのは、寝転べないのと、気ままに酒と肴を用意して飲めないからです。はい。
ほのぼのとして、ほっこりする映画でしたが、しかし・・・こうなると『阿房列車』を映像化して欲しくなっちゃいます。内田さん役に適当な俳優さんの心当たりがありませんがね。
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