ほうほう(梟

 感心したり、納得したり、相槌を打つ時に表題のような事をチャットで書きます。その感心した本。

 東日本大震災の前例が平安時代貞観年間の記述にあったから、編集さんがこういうテーマで書かないか、と研究者に持ち込んだくさい企画ですが、なかなか興味深い内容です。
 古代の建築物って礎石を地面に埋めて、そこに柱を建てる形式で、この形式が意外に地震に強いようです。固定していないから揺れのエネルギーを建物自体の揺らぎで逃がす事ができるようでして、瓦が割れたという記述以外に被害らしい被害がなく、疫病とかでは具体的な死者の数を誇張かも知れないけどあげている日記などの当時の記録にも、ショックで亡くなった人の例があがるぐらいで、圧死とかで何人亡くなったという記述はないそうです。
 ヨーロッパや中東での大地震では石造りの建物が崩れて何千人もの人が圧死するという報道がされたり、また過去の記録でもあるそうですが、木造建築の日本では大きな建築物は倒れず、小さなものが崩れても建材が比較的軽いせいか圧死する例が少ないみたいです。
 ただ、地震に強い建造物も大風には弱く、羅生門などはあっさり崩れてしまったらしいですよ?
 こういう研究が進むと、なかなか面白いですよネ。