二日間は雨らしいです

 それはさておき、読んだもの。

軍靴のバルツァー 3 (BUNCH COMICS)

軍靴のバルツァー 3 (BUNCH COMICS)

 軍事というよりも経済と政争の話になってきました。ヴァイセン=プロイセンバーゼルラント=バイエルンという図式ならば帝国=ハプスブルグという事で・・・しかしドイツ統一の最大の障害はフランス第二帝政だったよーな・・・まぁドイツ統一まではなぞる事はないでしょうけど。
 実は男装の少女ヘルムートがヴァルツァーのいい仲になる予想をしていたのですが、今のところ、それはないな、と。冷徹な軍事、政略思考でヴァルツァーの頭は回転しているし、恐らく物語の最後まで、彼は優秀で有能な士官のままでしょう。
 って、色恋は当分ないって事ですかね?
 次巻はどうも普墺戦争になぞらえた戦争になりそうですね・・・
イセングリムの夜警

イセングリムの夜警

 随分久しぶりに紫堂恭子さんのマンガを手に取りました。どうも『辺境警備』のぐーたらエロ親父でも、やる時は有能な軍人だった隊長さんとか、『グラン・ローヴァ物語』のケチな詐欺師とか、そういうキャラクターが好きなせいか、正統ファンタジーの主人公である美女美男が出てくるその後の物語は敬遠しておりました。
 今回のも、なーんか美男美女しか出てこない予感がしますが、夜警さんの登場シーンがダメ男っぽかったし、これならいいかなと(なんだそりゃ
 遠野物語風と、警句混じりの妖怪話っぽい展開になるのかなぁ。辺境の森に潜む異形のものたちとの物語・・・主人公は、医者をしているお兄さんがいる、看護婦みたいな妹。兄妹二人きり生活なんですが、孤児院で育てられて、兄貴の方が辺境の医者に引き取られて、それから妹を呼び寄せたってあたりとか、妹を心配して夜警さんに「近づくな」という辺り、あれがあーで、これがこーな展開を想像してしまい、医者の兄さんがウィークポイントになる気がします。ひひひ。