剣と魔法のハードボイルド

 いや、先日、文章系同人の知り合いさんの日記に、『剣と魔法のハードボイルドを書くのが好き』と書き込みまして、今更ながら『中世的世界の剣と魔法のハードボイルド』なら、いくらでも脳から沸いてくる体質だと気がつきました。
 だってよりによってこの曲聞きながら『剣のみを抱いて生きる』などというフレーズが頭に浮かぶのですから、病気ですね。

街の名前

街の名前

 遠距離恋愛の歌で、なんでか・・・というと過酷な旅を続ける少年剣士と、彼の帰りを待つ幼馴染の少女という情景が浮かんだので、いや、細かいところは何も考えていません。大貴族の暗殺を請け負って成功しちゃったから、賞金稼ぎの冒険者に追っかけられるなんてストーリー、考えていませんよ?(マテ
 そんな事を書こうと思ったのは、コレを読んだから。
猫は忘れない (ハヤカワ・ミステリワールド)

猫は忘れない (ハヤカワ・ミステリワールド)

 剣も魔法もない、へなちょこハードボイルドです。ススキノ探偵シリーズ。五十を過ぎた『俺』がいつものように好奇心というか友人?知人?の死体を発見したことから事件に巻き込まれるという奴。
 事件そのものよりも、主人公の恋人の華さんが可愛い。メキシコ料理を出すダイニング・バーみたいな店を経営していて、五十を過ぎても無茶をする主人公を「言ったってやめないのは知っている。でも危ない事はしないで」「聞かないのは知っている。でも、それでも私は信じているから。信じているからね」と言うところが、なんか、可愛くてねぇ。
 ・・・少年、少女はまったくないし、暗殺もないし、追いかけられる事もない。ハードボイルドってとこしか引っかかってないじゃん!!
 なんだかねぇ?(自分で書くな