狼の口
というマンガを読んでみました・・・大人買いです・・・
- 作者: 久慈光久
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/02/15
- メディア: コミック
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興ざめな事はいくらでも書けるけど、この作者の方、抑圧された者の絶望的は抵抗、戦いというものがお好きらしく、読んでいると、うはーん!って悲鳴を上げたくなります。まるで『カムイ外伝』を読んでいるような気分。あれも史実とは異なるというか、明治維新のプロパガンダの影響が強く、社会主義的な色彩を帯びていたけどネ。
大河ものを読んでいるというよりも、スイスとイタリアを結ぶ一つの峠、その関所を抜ける為に命を賭け、落としていくレジスタンスの人々。その悲劇的な群像劇、みたいな。
三巻ではついに、その関所を攻め落とす攻防戦が始まりました。
落としどころは、ハプスブルグ家の騎士軍がスイスの牧人兵にぼろ負けして、ついに原初三州は実質的な自治権を獲得した!ってところなんですけど、同時に十八世紀に至るまでスイスが傭兵を輸出し、それで中立と富を得ていた時代に突入する訳です。
前にも読んだけど、改めて読み直ししているこれも合わせて読むと、物事って単純明快じゃないのね、と思います。
- 作者: 森田安一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/07
- メディア: 新書
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