気になったので読んでみました。

 まさか図書館にあるとは思わなかった。

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉

 アニメ映画化されて、この秋に完結するSF小説です。沖方さんの作風は、以前に『ピルグリム・イェーガー』というマンガ作品の原作をしていたので知っているのですが、何だかどうも、すっきりしない演出という印象を持っていました。
 マルドゥック・スクランブルは、あまりそういう印象を持たずに読めました。しかしSFというよりも半分近くがカジノの話になっている・・・えぇぇ!!まぁそれが重要なファクターなのでしょうけど、どうもカジノのギャンブルが楽しくて書いてみました、あとは、まぁ、ね?みたいな、そんな印象が・・・
 最初の文庫版で販売された時から、三作連続で、話のつくりも分割させる必要はどこにもなく、連続したストーリーです。
 感情移入もできたし、世界観も好きです。でも、なんか、読み終えた後の達成感みたいなものが希薄だなぁ、と。そしてコレはシリーズ化する意図を持っている作品なのかな、と。
 前日譚が既に発売されていて、そっちにいったのかー、と思いましたが、なんか、やっぱり印象として自分の好きなもの好きなように書いているという感触が残ります。自分もそうだから、まぁ同類?とか思ってしまいますが、題名が物語にそぐわない印象もあり、なんか好きだけど、踏み込めない。そんな感想を持ちました。
 前日譚や続編読むにしても、たぶん図書館で発見したら、かなぁ・・・