日記に書き忘れていた

 月曜日にこれを買った読んでいたのでした。

乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)

乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)

 可哀想なイギリス人・・・誰だっけ?まぁあの人はアラル海のほとりでお医者さんにされてしまって、ロシアの南下に遊牧民を中心にピリピリし始めている頃、アラル海の漁村で姦しい双子の姉妹が嫁に行く話。
 結納金の問題、式費用の問題、持参金の問題、二巻だかに五人の娘を嫁入りさせて何も残らなくなったと言う人のエピソードがありましたが、当時の中央アジアでの結婚は大変そうです。貧乏人の男がラクダで○姦しちゃうという話は、たぶん結婚を諦めちゃっているからなんだろうなぁ・・・と。
 この地方で幸せな結婚は、結婚した後、相手の事を好きになる結婚なんだろうなぁ・・・いや、まぁ、自分の親たちの世代までは、そういうのが当たり前だし、とにかく結婚したくて結婚仲介してもらう人は、大方そうかも知れない、と。
 好きな人と結婚しても、時間の経過とともに心が離れたら離婚だし、きっかけが結婚でも幸せになるカップルもあるし、まぁ人それぞれですねぇ。
 そしてもう一つ読んだもの。
地獄を二度も見た天皇 光厳院 (歴史文化ライブラリー)

地獄を二度も見た天皇 光厳院 (歴史文化ライブラリー)

 後醍醐天皇について書かれたものは呆れる程あるのですが、同時代の持明院統北朝を率いた光厳天皇については、あんまり語られていないなぁ、と思い、目に付いたので読んでみました。
 運命に翻弄されるとはこの事であり、翻弄されるのは自前の武力がないからであり、話の解る武力装置を持たない朝廷が実質崩壊していく様が解ります。
 もう一つ解ったのは後醍醐天皇武家政権を目の敵にした理由。たぶん理由の一つなのでしょうが、建前と実際を一つにする事を目指す宋学を学んでいたようです。だから天皇親政という何百年も前の政治手法を実現しようとした彼は、現在の権力者である鎌倉幕府を倒して、その実質支配を手に入れようとした、と。まぁ、結果はあまりに恣意的過ぎて、そして鎌倉幕府を本当に倒したのは、貴族化した北条氏一門に反旗を翻した全国の武士であるという事を理解できずに失敗したと。
 それにしても・・・皇室というのは常に分裂傾向にあるんだなぁ、と。万世一系とか言っているけど、それが成されるのは皇室がまったく権力を失った後で、多少なりとも財産がある時は、可愛い子供に財産を残そうとして分裂の芽を撒くという。
 これはあれですか、外敵がいないし、国内の競争者がいない(と思っている)ぬるま湯支配者だから、権力の分散をやっちゃうんですかねぇ?