読み終え書き忘れ
先週買って読んでいたのですが、書き忘れていました。
- 作者: 川原由美子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: コミック
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続刊するみたいなので、まったりしながら少し毒の気配を感じる世界を継続して欲しいですネ。
そしてこっちは昨日読み終えたもの。
- 作者: 本郷和人
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2004/11
- メディア: 単行本
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北条政子の存在は、頼朝にとっては関東御家人との紐帯、義時にとっては自らが執権として将軍を補佐する立場の大義名分となったこと。
教科書的には無視されている北条重時の存在が、実は北条氏内部では統治方針の一潮流を成しており、鎌倉時代後期の一連の紛争、具体的に言うと二月騒動より霜月騒動までは、御家人だけでなく武士だけでなく庶民にまで統治する視野を持っていた重時の後継者と、御家人の既得権益をなりふり構わず確保し、なおかつ北条得宗家に権益を集中させる得宗の対立が機軸であり、御家人擁護者と評価される安達泰盛こそが、重時の思想後継者で彼の滅亡は統治を志した勢力の敗北を意味し、戦国時代に至るまで、支配層が庶民の利益を省みない政治が続いたという事です。
後醍醐天皇が実は朝廷内で浮き上がっていて孤立している存在だった事も重要かなぁ。
まぁ著者の仮説であり学会の反応は白目で見られるものらしいですが、私は整合性もあるし面白いと思います。特に北条政子、北条時宗、後醍醐天皇の評価を改めさせるところがいい。
彼らは言われるほどの主導権を発揮した訳ではないし、重要な役回りをしていた訳ではないというのが面白かったですネ。