まったりなのにキツイ

 月曜日の夜中・・・って0:50〜だから、もう火曜日ですが、先日見逃したものを見ました。

ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]

ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]

 大掛かりですが、前作ほどの緊迫感をあまり感じなかったのは慣れたから?ただ、一体誰が犯人なのかは最後の最後まで解らなかったです。つーか、間抜けな自白をしておってからに・・・。
 メインは経費削減の前に危機に晒されている緊急医療の実体と、少々露骨な収益確保策かなぁ。
 面白いけど、半分寝ていたから、もう一度ちゃんと見ないといけませんネ。あ、見ながら初めてジンをストレートで飲みました。ジントニックと同じ香りですネ・・・って当たり前じゃん!!口当たりはキツイけど後で爽やかさが残ります。これは結構好きかも知れない。
 見たものに関連して読んだもの。
イノセント・ゲリラの祝祭

イノセント・ゲリラの祝祭

 『ジェネラル・ルージュの凱旋』の次に当たる作品・・・かな?しかし殺人は発生せず、厚生労働省、司法、解剖、AIのせめぎ合いを描いています。AIは人工知能じゃなくて、CTスキャンの事らしいです。
 現在は知りませんが作中に描かれている世界では解剖は亡くなった方の2%、死亡原因の大半を占める心不全、呼吸不全は、ぶっちゃけ「原因不明で心臓が止まった」「原因不明で呼吸が止まった」という事らしく、つまりわかねーという意味。死後解剖が行われなくては本当の死因は判断できず、そして監察医制度が大都市に限られる日本は、医療後進国であると再三述べられています。
 死体を切り刻む行為が国民的支持を得られないなら、CTスキャンをすればいい。それでも解らなければ解剖。そういう事が常識として思いつくのですが、現実はなんやら感情論で対立しているとか何とか、役人は利権が得られないから渋っているとか。本当にこういう事が起こっているなら、官僚というものは必然的に腐っていくものなのだなぁ・・・税金払いたくないなー・・・などと思ったりしたり。
 仕方ないか。親方日本が集金してくれるお仕事で、顧客などという概念はなく、完全な独占企業なんだもん。腐らない方がおかしいよナ。
 続いて読んだのがコレ。
螺鈿迷宮

螺鈿迷宮

 読了後、何故か京極夏彦さんの作品を思い出したりしたり。閉鎖的な名門病院が地域社会の暗部を司っていたという話。田口、白鳥コンビとは別シリーズといいながら、同じ世界です。この方の作品はこういう展開が多いのかな。『ジーン・ワルツ』のネタも読んだ本の方にちりばめられていたし。
 全てが完結した時、医療ものを時系列順の全集で出してくれたら、ありがたいですねぇ。