日本酒はやはり合わない・・・
昨夜、懇親会で赤葡萄酒を750mlぐらい飲み、白葡萄酒を100mlぐらい飲み、純米吟醸を一杯飲んで、ぐらぐらしています。ちゃんぽんはしないって決めたのに、やっているバカがここにイマス。
葡萄酒はスペイン産とチリ産で、大変好みにあっておいしかったのです。純米酒も癖がなく・・・それが敗因か!
早く酒を抜かなきゃ(え
そしてようやく読み終えたもの。
- 作者: 吉本道雅
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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春秋五覇といわれる数え方は、実はあんまり意味がなく、第一の覇者、斉の桓公は東方の統率者であり、中原より西の事柄にはあまり関わろうとしていません。
そして第二の覇者である晋は、文公以前からも周の後ろ盾として武力を行使した存在であり、文公以降、継承争いがなくなり安定した最強の軍事勢力となったので、実は五覇の時代といわれるものは、晋が中原地方の平和安定を担っていた時代、という事になります。
この当時、斉は海岸地方や南へ勢力拡張をはかり、秦はそれほどの力がなく、たびたび中原に侵攻し勢力拡大を狙っていたのは南の楚でした。しかし今の江南に呉、それを滅ぼした越が勃興すると斉も楚も、それに脅かされるようになります。つまり中原が脅かされる事がなくなったので、最強の軍事力が内訌を開始し、その過程で趙、韓、魏が晋内部の権力を握るようになります。
越が最終的に楚に滅ぼされて、再び楚が中原を覗う様になると、相争っていたいわゆる三晋と言われる趙、韓、魏は連合し無敵の軍事力を発揮しますが、次第に三国間での勢力争いが激しくなり、開発されきった中原のみに領域を持つ韓と魏は次第に辺境の大国に領土を削り取られていくようになります。主に秦に。
開発すべき辺境を有した国が、そして継続的に国力を伸張し、そして国一個があたかも戦争機械のような存在となった秦が、韓、魏の中原領域を併合した瞬間、加速的に他の諸侯を滅ぼしていった、というのが春秋戦国時代のあらましのようです。
組織化が十分でなかったので、個人的資質が問題になり、個人が活躍する時代でもありました。だから春秋とか史記は読んでいて面白い。ただし書かれた時代の常識で書いてあるので、鵜呑みしちゃいけないよ、とも。
他の方には小難しく感じる文章ですけど、内容は刺激的でいいです。時々読むのはいいなぁ。
って俺、一年前に同じものを読んでいるジャマイカ。忘れていたのか・・・