見終えました。

 ええ、例のヤツです。
 きゅうべえ・・・インキュベーターどもはあれですよ、D&D的に九層地獄に生息しているあのクリーチャーどもぢゃないかと思うのですよ。いや、ほむらの最後の記憶を見る限りネ。
 最強の魔女を倒した後、それを上回る魔女と化したまどかを見て「こりゃもうダメだね。僕たちはノルマを達成したからとんずら。後は君たち人類の問題さ」とか言う趣旨の事を抜かすのを見て、ああ、デヴィルですよ、こいつら。秩序にして悪ってヤツですよ。マスター的にはこういう他人に苦労させて自分はおいしいところ、うまーっというヤツこそ黒幕に相応しく、本当の悪党で、そういう奴が出てくるシナリオがつくりたいとか思うデスヨ。物語的にいいよネ。
 見ている方からするとコイツ、許せねぇ、なんですが。TRPG的には倒すべき敵という事で、大変楽しいです。
 最後まで見て、あたしゃどうしてもワイルドカードであるまどかよりも、何度も何度も破局を繰り返し、それを食い止めようとするほむらの方が主人公に見えてなりません。同じ仲間である筈なのに、時間の撒き戻しで違う誰かになってしまう仲間たち。大切なまどかでさえも姿は同じなのに、微妙に異なる。
 その彼女を助ける為、それだけの為に、何度も何度も孤独な戦いを続けたほむらが、凄く好きなんですよ。こういう人を見ると手助けとかしたくなっちゃう。いや、自分が努力とかがんばるとかしない人なので、できる人は凄いなぁ、と(マテ
 世界でただ一人だけ、まどかの記憶を持ち続けるほむらは、やはり魔法少女が魔女にならなくなった世界でも、やっぱり孤独に戦い続けるのでしょう。恐らく、世界の果てで、世界を突き抜けて違う何かになってしまったまどかに会う為に。
 自分だとそういう役柄には男の子を振りたいところですが、いや、愛する女の子の為にがんばる男の子は良いじゃないですか。しかし魔法少女だからねぇ・・・少女じゃないとねぇ・・・まぁ男の子だったらこんなに感情移入できたかどうかは、まぁ言わぬが仏という奴で(マテ
 このかわゆいキャラデザでなければ、自分で購入する事を検討したかも知れません。OPもEDも飛ばさずに全部見たアニメなんて、他にないもんなぁ。OPの疾走感が特にいい。劇団イヌカレーさんの異質空間、魔女デザインもいいし、ううーん、このかわゆいキャラが・・・まぁ過酷な物語とのギャップがたまらないのだろうけどネ。
 やっぱりオリジナルアニメーションはいいなぁ。