ナニやってんのー・・・

 名古屋市議会の事です。減税幅を7%にしたら可決するよ!と言っていた公明党が反対した為に、またもや減税案は流されました。ちらっとみた感じ否決理由は「金持ち優遇だから」・・・この人たち、本当に政治センスないのな。
 金持ち優遇なら名古屋市部に金持ちが移住してくる可能が高くなり、その分、目減りした市民税が徴収されるとは考えないのね。
 もちろん全ては可能性の話ですが、何もせずにただ単に税率をあげられるよりも仕掛けとしては評価できる。しかも10%じゃなくて7%にしたら賛成するっていったのは公明党じゃないの?それって嘘ついた事にならない?
 まぁ、既成政党全てに何も期待できないという事を再確認させていただいたというだけでも評価できる出来事でしたっ!
 それはさておき読み終えたもの。

皇帝政治と中国 (白帝社アジア史選書)

皇帝政治と中国 (白帝社アジア史選書)

 著者の梅原という方、ずっと学究で一般向けのものは書かなかった人らしいのですが、大学院の教授になったから一般の人向けにも講義とかしたら?と言われて、それ向けの本を書いたのがコレだそうです。
 だから思った事を率直に書いております。中国での考古学発見に大騒ぎするマスコミに釘をさしたりとかナ。
 中国の歴史で皇帝政治というものは縦糸のようなもので、見方によればそれは「中華人民共和国」という名称の現在でも国家主席だとか最高権力者という肩書きで皇帝というものは存在している、と言えなくもない。世襲ではなくなっただけで。
 そう考えると皇帝政治というものは過去のものではなく現在まで続いている中国支配構造であるとも言えます。その流れを簡単にまとめたものですが、なかなか面白いです。簡単だけどツボが押さえてあるというか、『英雄』とかを置いといて説明されているところなんか、ふふふ、オイラ好みです。
 読み終えて感じたのは、皆が大好きな『三国志』の時代は皇帝業がまったくもって価値が下落する最初の時代で、曹操は悲劇の主人公なのだよなぁ・・・とか感じる。必死で古代の皇帝、帝国制度を復活させようとしているけど、周辺はそんな事は求めていない。自分たちの利害に絡めて、漢王朝になりかわっちまいなよ!そしてオイラたちは創業の功臣として旨い汁を吸う・・・みたいナ。
 なんでこう思ったかというと、この本には三国志時代はほとんど触れられていないからなんですよネ。次の五胡十六国の異民族皇帝たちや南北朝、南の『ダメ』な皇帝たちに触れられていても。つまり彼らは『皇帝』としては未完、特筆すべきもののない存在と捉えられたわけで・・・うーむ、そうだよねぇ、やっぱり。