冬コミ受かっていました・・・
三日目です。12/31(土)大晦日です。昨年はボドゲやって夜中の初詣を熱田神宮でしておりました。今回はムリですネ、はい。
そして、そういう時に限って初日に私が買いたいものを売っているサークルさんが受かっているという・・・ザンネン・・・まぁ、何とか使える伝を全て使って目標のブツを手に入れるよう努力するですよ。はい。
さて昨日読み終えたもの。
- 作者: 船戸与一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/11/07
- メディア: 文庫
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船戸与一さんの作品は例外なく主人公がドロップアウトした人物ですが、この作品も同じくその通り。作品の舞台、時代は1970年代後半のブラジル。封建時代の気風が残る閉鎖的な町。そこには二つの豪族的な家があり、数十年に渡って抗争を繰り広げている・・・のですが、私兵同士が時折殺しあう予定調和の抗争になっており、町の住人も二派に分かれて商売をしている。これが馴れ合いの抗争だと見抜いた者は二つの家からおこぼれを預かり、まぁ皆にとって望む『戦争』だった、と。
それがロミオとジュリエットばりに両家の娘、息子が駆け落ちしたところから、その追跡に呼ばれた山猫と呼ばれる日本人が来たところから全てが変貌していく・・・
最後は凄惨なものですが、後味はなんとなーく清涼感があります。ただ今の時代に合うかどうかは別物。既に『革命』が幻想であるという事は解っている時代ですからネ。
南米三部作の一作目だそうですが、物語的なつながりはないようです。この作品で革命の萌芽を、二作目でその革命を潰す立場を、そして三作目で『革命』が孤立し人々が保守化していく様を書くというのが狙いだそうです。
二作目、三作目をジュンク堂に買いにいったら三作目しかなかった。あう。
というわけで二作目を買うまで読むのはお預けです。あうあう・・・