重い・・・重いですよ。

 暑さと濃厚な水蒸気で体が思い感じ。体というよりも頭が重いかも。というか首から肩が凝っているから?
 ダルタニャン物語と平行して読んでいるのが三つほどあるのですが、そのうちの一つ、シェイクスピアの『ヘンリー六世』。全部で三部構成。英仏百年戦争イングランドが退潮になり敗退していき、その過程から国内で和平派と継戦派に分裂し、そのままランカスター王家とヨーク公の争い、つまり『薔薇戦争』にいたる過程を描いた史劇なんですが、・・・なんだろう、どう読んでも喜劇にしかみえない。
 フランスから敗退していく様子が事実を曲げて、フランス勢を打ち負かして和平を結んで帰還した、みたいな感じで書かれているので、フランス側の様子がギャクにしかならないという。んでムリムリやっているのでイングランド側も喜劇にならざるえないという・・・これは狙ってやっているのかな?
 見方変わればキャラも変わるのはジャンヌ・ダルクでして、日本ではフランス側の視点で紹介される事の多い彼女。イングランド側からすれば「あの女がいなければ、どうなったか解らない」という憎憎しい相手。なので『聖女』と名乗る娼婦、魔女、フランスの貴顕全てと肉体関係を持った破廉恥な女として描かれていて、まぁ、そういう事になるよねぇ、と面白く感じました。
 まだ第一部の途中までしか読んでいないのですが、シェイクスピア、この人にNHK大河ドラマの脚本書かせたら、結構面白い本ができるかも?と思いました。
 いや、笑える・・・

ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19)

ヘンリー六世 シェイクスピア全集 19 (ちくま文庫 し 10-19)