エルガイムを見終えて

 先月はこれが出たですよ。

EMOTION the Best 重戦機エルガイム DVD-BOX2<最終巻>

EMOTION the Best 重戦機エルガイム DVD-BOX2<最終巻>

 寝そべりながら何年かぶりに見終えて思ったこと。やっぱりシナリオというかストーリーとかの整合性が甘い気がする・・・。一人一人のキャラクター性は楽しいのですが、それを集合させると、ふーむ・・・
 これはやはりあれですか、元ネタ永野護、監督冨野氏、シリーズ構成渡辺由自、というように別れてしまって物語全体の責任をとる人間がいないから?
 あとシリーズ途中で四話ほど延長が決まったとかで、後半の整合性が更に失われているという・・・。
 思わず比較してしまったのが『装甲騎兵ボトムズ』ですネ。こちらは、前番組『太陽の牙ダグラム』のプラモデルが商業的に成功したのでスポンサーが『ミリタリー臭かったらいいよ』と割とフリーハンドで依頼してきたらしいこと、シナリオライターは三人でしたが監督高橋良輔氏が統括していたらしいので、物語の整合性がTVシリーズに限っては取れていること。後付け設定が増えたOAVは無視して下さい。
 もちろんエルガイムは様々な実験や冒険心に溢れていて、見ていて楽しいのですが、やっぱり物語の完成度は・・・ねぇ?
 まぁレッシィが可愛いし、ギャブレイは楽しいし・・・こんな奴が実際にいたら信用できないというか、フリーダムな奴だと思いますが、まぁ懐かしい思い出でありました。
 ラストが悲劇ととる人がいるかも知れません。アムやレッシィの判断ではそうでしょう。でもカモンではなくダバは、(おそらく)愛する義妹がもはや通常人の判断力や思考力を失ってしまっても、彼女と一緒に暮らす事を選んだのですから、彼にとっては望みどおりの結末である筈です。好きな女と暮らす事はそれはそれでドリーマーな事だと思うし、だからこそドリーマーズ・アゲインという最終話タイトルなんだろうなぁ。
 ・・・とはいえ、物語のヒロインはどうみてもアムだ。アムにとっては悲劇なラスト・・・ですよねー・・・