お盆前に読み終えないと!
返却がお盆休み中になっているので、後二冊、一生懸命読みます。はい。そして昨日一生懸命読み終えたもの。
チャーチル―イギリス現代史を転換させた一人の政治家 増補版 (中公新書)
- 作者: 河合秀和
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1998/01/25
- メディア: 新書
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チャーチルは攻撃的で扇情的で、でも面白い演説をする事で有名だったようです。でも視界は狭いというか、競走馬がよくつけている黒い板をこの人も顔の側面につけている感じ。つまり真っ直ぐしか見ていない。
少年時代はどちらかというと落第生。親とのつながりを絶つような上流社会の教育方法を受けて育ったので、外の世界で自分を認めてもらって生きる自信を養っていったタイプ。なので勉強ができないから入る士官学校の、その中でも更にできないからなる、お金のかかる騎兵将校になった後からがこの人の人生。
紛争があったらでかけていって、戦闘に参加し、そのルポを書いて新聞社に売って稼いでいたという。
政界入りは三十代に入ったらすぐみたいで、三十三歳で政務次官と閣僚とかやり始めるって・・・え?とにかく行動力、勉強量が半端じゃないですね。
ただやはり、帝国主義時代の政治家であり、第二次大戦後の世界とはちょっと合わないところがあるようです。
早死にすると思っていたら八十歳でこの人のキャリアとしては最後の首相をつとめ、九十歳でなくなる前年まで下院議員をしていた。この人が亡くなった日、著者がイギリスの友人から聞いたエピソードでは、いつもなら歌声が耐えない南ウェールズの居酒屋が、彼をけなしたり、褒めたり、喧々諤々の議論が始まって誰も歌わなかったといいます。
いいも悪いもイギリスを象徴する政治家だったのですネ。