ぐうたらーん

 湿気と暑さでそうなってしまう週末でした。ほら、節電とか流行っているじゃないですか。エアコンかけずに扇風機で押し通しましたよ。おかげで汗疹だらけな感じ。
 涼しいからといって寝つきがいい訳でもないし、窓をあけっぱにしておけば、時折体感温度で涼しく感じられる風が入ってくるので、何とかなるものです。・・・汗だらけになりますが。
 汗だらけで何をしていたかというと、くつろぎムードで読書なんぞ・・・いつもと変わらんがな。まだ全部読み終えた訳でないものと、久々に読めた方と。

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽1 (ソノラマコミックス)

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽1 (ソノラマコミックス)

 スカイ・クロラ風味という書評を密林で見ましたが、確かにそんな感じ。コマ割りを単純化して、演出にはセリフ以外の音を入れず、モノクロ映画のワンシーンを一つづつ切りとったような緊張感があります。
 んで、奇妙なSF世界。そういえば川原さんの作品であっしが好きなのって古典SFの香りがするなぁ。
 八月に続刊が出ます。それで完結臭いなぁと思いつつ、楽しみ楽しみ。
隋唐帝国形成史論

隋唐帝国形成史論

 増補部分を残すだけですが、題名の『隋唐』はほとんど出てきません。ぶっちゃけ五個十六国の中心国家である前後趙、前後燕、前後秦華北を統一した北魏、それから分裂した北斉北周が話題の中心。
 初版から数えて半世紀以上。自分が読んでいる三版すら十六年前のものですから、いわゆる古典になっているかも。とはいえ、このややこしい時代を研究した新たな日本人研究者の論文にはお目にかかっておらず、宮崎市定さんのものと並べてよろしいかと思います。
 正史に残された記述を追うかぎり、これ以上の研究はできないかも知れません。考古学的発見が待たれますが、この時代はいわゆる華がないので、当分ムリかも。
 十年ぐらい前は中国は『夏』王朝の痕跡を政治的理由から血眼になって探してたようですが、今もそうかな?
 個人的には、こういう人が狙わないところをキッチリ調べてくれる事が嬉しいので、読めて楽しいかったです。
 ・・・増補分がまだ未読ですがネ。
九品官人法の研究―科挙前史 (中公文庫)

九品官人法の研究―科挙前史 (中公文庫)