だいぶ楽になってきました。
腰の話です。腰痛って筋肉痛の一種なのか?と変てこな事を考えたりしたりしています。普段使わない筋肉を酷使したから、こーなったのかと・・・違うか。
読み終わったもの。
- 作者: C.ヴェロニカウェッジウッド,C.Veronica Wedgwood,瀬原義生
- 出版社/メーカー: 文理閣
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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もともとドイツ系のナッサウ家で、相続でオレンジュ公(デュークではなく、プリンス、つまり独立君主らしい)となり、称号名はフランス諸侯なのに中心領地のフランドル、つまりオランダ近辺にあった為、当時の領主であるハプスブルグ家の神聖ローマ皇帝カール五世に仕えたという人物。
カール五世はフランドル育ちでフランドル人にとっても「おらが殿様」で、ウィレムとは親子ほども年が離れていたので、相性が良かったようです。
ところがカールの息子、スペイン王フェリペ二世は生真面目、内向的、自尊心高し、で同じ年頃でも人当たりが良く快活な性格で仕事もでき、そしてガチガチカトリックのフェリペに対して、信仰の自由を認めるハト派カトリックのウィレムとは性格が合わない。
しかも絶対王政を志向し、家臣、領民への統制を強化しようとするフェリペと、商工都市民の力がヨーロッパ一強く、共和制志向が強いフランドルの代表的貴族であるウィレムは対立する宿命にあったともいえます。
当時のスペインはヨーロッパ最強国で、結果的に独立する事になるフランドル・・・分離して北部のみがオランダになるのですが、そのオランダは当時はこれから経済成長する地域だったので、軍隊はいないわ、各州はまとまらないわ、はっきりいってウィレムの人間性と政治力のみが結束力というありさま。
戦いは苦闘の連続で、彼の兄弟は彼も含めて三人までが命を失っています。それでも我は明るさを失わず、敵も許し「親父さん」と人々に慕われる人でした。暗殺の危機にさらされても犯人を「許してやれ」っていうんだもの。信仰の自由を信じている人なので、信条については寛容。
これがあるのでフェリペ二世のガチガチさが余計に悪役に見えるという・・・。まぁ大国の主であっても、益のない戦争でスペインの財産を食いつぶした男というイメージが強いからなぁ。仕事ができるタイプだから尚悪いという・・・。
考えてみればオランダは日本にとって最も付き合いの古い国の一つですが、その歴史にはあんまり関心がないというか、書籍も少ないというか・・・
ウィレムの息子マウレッツは軍事革命を起こしたと言われ、フレデリック・ヘンドリックはオランダの黄金時代を築いたと言われています。もうちょっと調べてみたいなぁ。