本日飲み会
また寒の戻りで、やや寒いです。服装の選択に困りますが、まぁ今期最後のインバネスコートで決まりという事で。
学術関係の本で、久々に堪能中であります。興味のない人には、なんじゃこりゃでありますが、あたくし的にはストライクです。ふふふ。
- 作者: 吉本道雅
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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だいたい紀元前8世紀ぐらいから始まるので・・・えーっと三千年弱昔の事でしょうか。中国の歴史書の記述が、おそらく神話とかの要素が少なくなってきた頃ですが、まだ物語風にしか広く解釈されていない、少なくとも私にとってはそんな時代なのですが、それを理性というか、理屈というか、そういうところで攻めてくれます。当たり前か。
特に春秋後期の『覇者』のシステムの説明が面白いです。最初の覇者、斉は周王朝からすると東の辺境にあり、王朝の勢力圏とは別に自分を長とする同盟を形成しました。同時期に周王朝自体も関内を中心に同盟をつくろうとします。どうも祭器をつくる際に重要である銅の調達に絡んでの事らしく、当時は周王朝の勢力圏外にあったワイ水(字が出てこない・・・)流域が銅の産地で、こことの取引、主導権争いが主な争点らしいです。
しかし次第に同盟国同士の境界争いや、国内紛争の調停を覇者が行い、そして同盟外戦争を指導するように発展したようです。
斉が公位継承争いで弱体すると、変わって現れたのは河北の晋。こちらは周王朝を推戴し、中原と言われた河南の諸侯を同盟という支配下に置き、その軍事力で主導権を握ります。しかし晋の君主ではなく、複数の家臣が政治的実権を、それぞれ別個に握り、別個に軍事力を持ち、別個に同盟諸侯の家臣と結ぶようになって話がややこしく・・・ちょっと説明しづらい。
結局軍事的な緊張感の下に、つまりは外敵の存在がある故にまとまっていた同盟は、南の大国、楚との和睦によって崩壊、晋自体も分裂していく事になります。
なんだか解らないのは、私のせいです。はい。
半分読み終えたところで、もう後半分、辺境の王権と戦国期の王専制にたどり着いて一応終わるようです。
なんか、こう、楽しいなぁ。読めない漢文は読み飛ばしてますがネ。