皆既月食らしいですよ?

 今日の夕方五時過ぎから月食が見られるらしいです。ちょうど帰宅する時間で、しかも東向きに走っていくから、晴れていればみれます。ほほう。しかし天気予報は雨・・・あらあらTT
 そして昨日読み終えたもの。

新選組―「最後の武士」の実像 (中公新書)

新選組―「最後の武士」の実像 (中公新書)

 大河ドラマ新撰組!』の時代考証をされた方の本ですが、面白かったのは、新撰組は『最後の武士』と言われる事が多いのですが、どうも第二次長州戦争以後は他の幕府軍と同じように小銃を標準装備していたらしいとの事。戊辰戦争は最初の鳥羽伏見の戦いから銃を撃ち合い、これでは埒があかんという事で、決死の抜刀突撃をしかけたりしていたらしいという事。陣地戦の膠着状態を破る為だったのか?
 他にも山南敬助の脱走、切腹は、がちがちの公武合体派である近藤と、尊皇派である山南の軋轢から生じたものらしいとの事。同志的結合から軍隊式の中央集権、上意下達を志向した近藤に土方らが反発していた事。などが新しく解って面白かったです。
 そして他の幕府軍に先駆けて、武士ではなく志願という形で身分の区別を取っ払っている事。武士道に拘るというよりも、武士=出世を志向していたらしい事なども『時代遅れな男たち』というイメージの払拭になりました。ふと思いついたのが長州で高杉晋作がつくった奇兵隊のこと。あれもそういう組織じゃなかったかな?ちょっと読んでみたいものです。
 しかし次に手にとったのは『幕臣たちの明治維新』という本。一応明治になった後の武士、士族たちの状況を、つまり本当の『時代遅れの男たち』の話を読んでみようと。
 いや、何となく流れとしてはよくね?