そういえば

 日曜日の夜に、購入したDVDBOX『新撰組!』を観終えました。えーっと、やっぱり新撰組も『勤皇の志士』もテロリストにしか見えないや・・・ごめんなさい。
 話し合いで物事を決める事が、日本においてはまだまだ歴史が浅いという事なのでしょうか?明治維新を経てまがりなりにも帝国議会という国会が成立するのは明治中期ですよね?少なくともそれ以来日本国内で反対意見者を(国家権力以外が)暴力でぶちのめす事は減りました。クーデター騒ぎまで考えると、第二次大戦が終了して・・・えーっと安保騒動が終わってからは、大規模な暴力沙汰は国内ではなくなった、と思います。となると・・・たかだか四十年の事なのかしらん。ひえー・・・。
 思い出したように『ローマ人の歴史 ユリウス・カエサル ルビコン以前』を読んでいます。紀元前の話ですから、まぁ暴力沙汰がない、なーんて事はないです。だから、その中であってローマ人同士の争いで血を流すことを絶えず避けようとしたユリウス・カエサルの言動が目を引きます。もちろん彼も戦争になったら情け容赦なく敵軍を叩きのめします。ただし話が通じる相手には、まず交渉をもちかけますし、例え話が通じないと思っていても必ず交渉には応じるというスタイルは生涯変えませんでした。
 だからこそ、「護衛アリの生活なんて堅苦しい。私の身の安全を誓約して欲しい」と元老院階級に訴えかけ、誓約を受けて護衛をなくした途端に暗殺されてしまうのですがね。反対者を抹殺し続けた権力者がベットで死に、どんな反対者でもローマ市民ならば許した彼は、結局殺されてしまう。
 話し合いで全てが解決するのが一番良いけれど、歴史を物語として読む側とすると理解するのがなかなか難しい題材になってしまう。
 腕づくよりも話し合いの方が難しい。話し合いで方が着く方がいいに決まっている。
 現代の日本は、少なくとも話し合いで決着をつける事が前提で生活しています。だから、昔に比べると今の生活は、命の危険を感じないだけでも幸せなのですよねぇ。

新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX

新選組 ! 完全版 第弐集 DVD-BOX

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)