官僚目線?

 朝刊に民主党の事を「庶民目線の政治を行うと言っていたのに官僚目線の発言になっている。だから選挙に負けた」という記事が載っていたのですが・・・そうかな?
 どのみち人が言う事は、その身の回りの人々の発言に影響されるものですから、官邸に入りスタッフのほとんどがお役人さまなら、その発言に影響されちゃいますよね?問題なのは無意識、無抵抗に官僚の代弁者になってしまう事だと思うけど、でも選挙に負けた理由は違うと思いますがネ。
 鳩山さんや小沢さんのお金の問題。報道された段階で手早く処置すればよかったのにと思うのですが、まずこれがひきづってしまって「イヤンな感じ」になってしまった。
 昨年の衆議院選の公約をほとんど守れていない。できたのはダムの建設中止で、これも今更やめてどうかと突っ込み入れられちゃう事だったし。
 それから菅さんになって消費税上げる。いやいや年収四百万円以下の人は還元・・・なーんて、とち狂った事を言っているのが問題だったのではないかなーっと。
 まとめてしまえば、「信用ならねーな」って事かしらん?
 別に自民党みんなの党が信用できる訳じゃなくて、民主党じゃなかったら、じゃあこっちか、みたいな選択だと思うし。
 またユリウス・カエサルねたで申し訳ないけど、この人、四十歳で執政官、つまり共和制ローマの最高官職者になるまで、反元老院派である事は明らかでしたが、まったく実績がありませんでした。ところが執政官になった途端に諸々の社会問題を解決する法案、まぁ自分や自分に協力した有力者への利益誘導も兼ねていましたが、それを一年のうちにほとんど全て成立させてしまうのですよね。それは民衆派の利益にも適っていて、その後のガリア戦役の勝利もあってカエサルは民衆や若年層貴族から絶大の支持を得ます。それで元老院とは決定的に対決する事になるのですが。
 んで、任期が始まってから考えていたのでは、とてもじゃないが間に合わないスピードと量の法案を成立させているのですよね。これはもう何年も前から色々と準備をし案を考え、推敲していないとできない事です。
 現代日本の政治家もそうですが、大方の政治家というのは野党時代は非難の為の非難に終始するばかりで、では自分が政権を取った時、ただちに考えている事を実行できているか、といえば、まぁ昨年の民主党を見れば明らかな通り、なんですよね。野党は野党である事に安心してしまって、政権を担う準備ができていないのですよ。某共産党は「確かな野党」を売りにしていて、まったく政権奪取する気がナッシングに見えるし。
 まぁ政治家というのは、いつも思うけど信用を得るのが難しい職業ですよねー。