昨日は飲み会でした。
とはいえ、週の初めだし、ビールだけだし、割安だから食べ物もそれなりだったし、とっとと帰っておねむでしたよ。
何年も前に読む進めていた『世界の食文化』シリーズ。また図書館で見つけたので読んでいます。今回はスペイン。
ステレオタイプの『スペイン』イメージはフランコ独裁政権時代に観光客誘致の為につくられたものであると。それからレコンキスタからこっちスペインという国は富める特権階級とその他の貧しい人々・・・貴族も騎士も貧しい人は貧しい。階級に差がないというところがなんともね。だから1960年代以降の経済成長を経ないとなかなか『国民食』『地域食』のようなものは発生しなかったようです。
庶民の食べ物は雑穀とかラードとかニンニクとか、その他その地域で手に安価に手に入る食材のごった煮のようなものがほとんどで、祭りの時に豚を潰して腸詰をつくったり燻製肉をつくったり、そういう加工ができない部位を食べまくる。それがご馳走だったようです。
上流階級の食事もブルボン王朝になってからはフランス風になってしまい、スペインらしさはやはりここ五十年ぐらいになって発掘され始めたものみたい・・・って、今、その辺りを読んでいるのですが。
しかし・・・ふふふ、こういうものを読むとスペイン各地の料理が食べたくなりますネ。
- 作者: 立石博高
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 単行本
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