のんびりまったりな三連休でした。

 計算違いな事もありましたがね。
 以前に妹・・・というよりも義弟に録画してDVDに落としてもらった三谷幸喜さん脚本の人形劇『三銃士』を、両親が妹の嫁ぎ先に行っている間にオーディオステレオをつないでいるDVDブレーヤーで見ようと思ったら、一話から十一話まで入ったDVDが『読み込めません』・・・だと?妹に連絡したら「安物DVDだからねー」って、そういう事なのか?妹んちのプレーヤーでは再生したそうなんですよ。まぁ前にもBonnie PinkクリスマスライブをDVDに落としてもらったら、最初見れなくて、その後思いついて再生したら、ちゃんと見れたという・・・なんという気まぐれな・・・なーんて事もあったので、また時間を置いて再生してみるつもりです。十二話から二十話は読み込みできましたが、こういう話はちゃんと順番に見ないとね。
 日曜日はD&Dセッション。この為に妹んち行きをキャンセルした私は朝、マクドナルドで『ビックアメリカン』最後の一つカルフォルニアバーガーを頼もうとしたら、「そちらは十時からになっております」と言われて断念。朝マックを久しぶり頼んでみました。たぶん十年ぶりぐらい・・・もっとか?
 あんまり期待せずに食べたら意外に美味かった。おお、これはカルフォルニアバーガーも期待すべき?
 ところがセッション会場が中生涯学習センターというところでして・・・もよりの繁華街は大須なんですが、大須にはマクドナルドがないのです。片道二十分ぐらいかけて栄の方に行かなきゃない・・・昼は諦めてこってりとんこつラーメンに。しかし周りからは、そんだけ食べたいならセッションが終わった後に食べなきゃとそそのかされて(?)、夕方、朝マックを食べた小幡のマクドナルドへ。
 しかしマクドナルド、期待をすると外れるという法則が私にはあるようで、カルフォルニアはなんか、いまいち・・・レギュラーバーガーをでかくしてピクルスの代わりにトマトをはさんだようなかんじ。シンプルですが・・・ごめんレギュラーバーガーが好きじゃないからマクドは(自己規制
 そんな感じで、気がついたら四種類の『ビックアメリカン』全て制覇しました。おいしかったのはテキサスとハワイ、ニューヨークとカルフォルニアはいまいち。これはアレですか、都会風味は味気ないということですか?どーなんだろ。テキサスは再販されるとかなんとか・・・まぁ機会があったら食べます。
 そして月曜日の祝日、まったりとアプリゲーをやりながら読み終えました。

ローマ亡き後の地中海世界(上)

ローマ亡き後の地中海世界(上)

 主にチェニスやアルジェに本拠を置いたイスラム海賊の話。今までの塩野さんの著作物と重なる部分が多い。けれども何故『暗黒の中世』と言われるのか、アルプスより北はノルマン人、つまりヴァイキングの海賊による被害だけど、地中海はサラセン人、つまりイスラム教徒の海賊による強奪、拉致被害によるから、らしいです。ヴァイキングの被害がノルマン人が征服者として定着しキリスト教徒になるにつれて収まっていくのに対して、イスラム教徒は宗教的情熱もあって中世後期、いや近世にいたるまで海賊の巣窟である北アフリカ一帯がヨーロッパ列強の植民地になるまで収まらなかったという・・・。
 一つ覚えたのは『イスラムの寛容』とは非イスラム教徒と一緒に暮らすのを『我慢して』やるから人頭税払え、という事。そして犯罪を犯した場合、イスラム教徒よりも重く罰せられるという事。つまり非イスラム教徒は二級市民でしかないという事実。
 それからコーランには非イスラム教徒を改宗させるか、ぶち殺すのはイスラム教徒の使命であると書かれているらしいです。イスラム原理主義者が自分の命を犠牲にしながら大規模テロを行うのは、それがアラーの御心にかない、自分は天国行きを保証され、家族には『英雄』の遺族としての尊崇が集まる事を期待しているから、なのかなーっとおぼろげながら思ったりします。
 まぁ近代までのキリスト教徒も過激で、非キリスト教徒は排撃するは、改宗者は信用できないって異端裁判にかけるは、扱いにくい事ではイスラム教徒以上なのでどっちもどっちなんですが、ただ、両者が対立していた千年以上の歳月、地中海には古代ローマ時代の繁栄はなく、本当にローマの治安維持システムは、民族の誇りとかはともかくとして、庶民にとっては渇望すべき、何事にも変えがたい平和をもたらしていたのだなぁ・・・と感じました。
 そして、宗教が政治の主導権を握ったら平安というものはないのだな、とも。
 宗教が個人的なものから逸脱した時、恐ろしいものになるのだなぁ・・・。