一日経過して、少しすっきり。
いや、怒りをプラスのエネルギーに変換する方向を見定める事ができたので、とりあえず前向きになる事ができました。はい。とりあえず前進しよう。後ろは振り返らないぜ。でもそれって反省もしないって事じゃ・・・(あ
それはさておき昨日読み終えたもの。
- 作者: 山崎雅弘
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2001/09
- メディア: 文庫
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事の起こりがイギリスの二枚舌ならぬ三枚舌外交の結果であり、アラブ人もユダヤ人も最初は期待を裏切られた側でしたが、どんどん武力を用いた、つまり相手を虐殺していく壮絶な殺し合いの繰り返しを続けて現在に至っています。前世紀末に和平の機運が高まりましたが、双方の過激派、つまりパレスチナ全域を自分たちの生活圏にしなければ気がすまないグループのテロによって(イスラエルもテロ国家だよな、と思う)破綻しました。今は曲がりなりにもパレスチナ自治区ができ、それでもイスラエルが経済的な侵略(?)を続けている感じ。まるで地上げ屋のように。
とはいえイスラエル側も、世界中から移民してくる同胞ユダヤ人の生活圏を新たに創造しなければならず、土地が限られているということは、他人の土地を分捕らなきゃならないという・・・ああ、悪循環。
結局のところ殺し合いの連鎖は何処かで勇気と諦観と妥協を持たなければ断ち切る事はできないのでしょう。日本にとって最後にやった戦争はもう六十五年も前です。それでも、その当時少年少女だった人々の心に暗い影を落とし、その被害を忘れ去る事はできない。
自分の好きなマンガで「エビアンワンダー」というものがあるのですが、その中でも特に気に入っているのが、
『罪は無くならない。だから、許すという言葉があるんだ』というセリフ。
一口に許すと言っても、ありとあらゆる感情が渦巻いて、心からそれができる日がくるのだろうか?あるいはこないかも知れない。それでも和解の姿勢を見せ、相手から信頼される事が、争いの連鎖を断ち切る事になるのではないでしょうか?
自分は戦争の記述を読むのが好きです。それは心わき踊る活劇という部分もあるのでしょうが、それよりも何よりも、人間ドラマだと思うからです。人の欲望、憎しみ、喜び、悲しみ、絶望、希望、愛情、生と死。その何もかもが戦争という出来事の中で絡みあっている気がします。傷つけられ、殺された人々を悼み、虐げられた人々の為に憤り、勝利した人々の喜びを感じ、そして戦争が終結したとしても、人々の絶え間ないドラマは続いていきます。それを読む事が好きで・・・たぶん、自分は、自分が思っているよりも遥かに人間という生き物が好きなんだろうなぁ・・・なーんて思ったりしました。
その喜びも悲しみも、痛みも笑いも、その全てが・・・ある意味残酷なのかな?
エビアンワンダー 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: おがきちか
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: コミック
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