十八禁なんですけど。
PCゲームなんですけど。
- アーティスト: ゲーム・ミュージック,霜月はるか,優稀澪
- 出版社/メーカー: Innocent Grey
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: CD-ROM
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『イノセントグレイ』というゲーム会社は十八禁で横溝正史や江戸川乱歩が好きな人が好みそうなミステリーアドベンチャーを作っています。だから昭和初期を舞台にする事が多い。でも女の子がミニスカ姿が多いって、この辺は現代的なんですが。今回はギミックのせいで戦後、それも東京オリンピックあたりの時代設定。でも、ミニスカ女子が一人いる・・・。
猟奇的な事件を題材にする事が多いようで、前の作品は雰囲気だけかなーっと思っていたのですが、今回の『クロウカシス』という作品は、結構シナリオもよくできていると感じました。ネットに公開されている攻略を見ながらやったので、余計そう感じるのかも知れませんが、たどり着くラスト毎に犯人が異なっているように感じるのですよ。最初の殺人はともかく、第二、第三の殺人に関してはトゥルーエンドにたどりつかないと判明しない。付属している設定本を見ても、「あ、この人だよなー、今までのパターンからして」という感想を裏切られたので、何だか嬉しくなりましたよ。にやにや。
まぁ十八禁なのでお決まりの濡れ場は節操ないよな、と感じるところもありましたが、トゥルーエンド、本当の、つまりシナリオライターさんが企図した本当のエンディングは、かなり救われた気持ちになりました。・・・他のエンドは、アレの説明がついていないとか、うやむやになっているとか、ちょっと不満だったのですがネ。
本当のヒロインが誰なのかすら最初は騙されたからなー。
十八禁なんですけど、私の好きなアガサ・クリスティの作品『アクロイド殺し』のテイストもあり、結構良質なミステリーになっています。過激な性的描写やグロい描写が苦手な方にはお勧めできないのがザンネンです。でもエログロってミステリーの華ですよね?