寒いと布団から出たくないですネ

 だいたい思い切って布団から出ないと、いつまでも布団で生息する生き物になってしまいそうです。温い布団バンザイ。
 久しぶりに日本人作家さんの手がけた推理小説を読みました。えーっと、犯人と探偵役が常人とは少し違う精神構造、物の考え方、価値観があって、犯人の方が不人情だから(だから殺人を犯すのだけれども)探偵役は犯人が嫌いとかなんとか、そんな感じでしたが、それを読んで、何で自分がアガサ・クリスティの小説が好きなのか理解したような気がしました。
 ポアロミス・マープルのシリーズに一貫して言える事なんですが、まず犯人で精神構造が常人と違う人間はいません。次に殺害目的は例外なく金銭や物欲あるいは色欲(ストレートすぎるな)なんですよね。つまりはっきりと解りやすい欲望が動機になっていて、「なんとなく殺した」というものは一つもない。
 こういう当たり前の人々が起こす悲喜劇だから、好きなんだなぁ。異常な人たちが起こす事なら、サイコスリラーであって謎解き、絵解き、心理学的解釈もいらないからなー、なんて思ってしまいましてね。サイコスリラーになると何でもアリになって面白くなくなってしまうのですよ。というか、色々読み過ぎて、もういいです、というのが本音。
 いや、今回自分が読んだ作品が面白くないわけではなく、むしろ登場人物は好みなんですが、ストーリーがいいと思うかというと、そう断言するのを躊躇うってところでしょうか?
 ・・・なんか、オレって難しい読者になっている?